発刊から15周年のメモリアルイヤーを迎えたミシュランガイド東京。本日、「ミシュランガイド東京2022」のセレクションを公式チャンネルで発表しました。総掲載軒数は432軒、サステナブルな活動に光を当てたミシュラングリーンスターの掲載店は14軒。活気ある東京のシーンを反映したバラエティーに富んだラインナップとなりました。
さらに今年は新たに設けられた2つのアワードも発表。後世の育成に力を注ぎ自身のキャリアが手本となるようなシェフに送られる「メンターシェフアワード」には「かんだ」の神田裕行氏、プロフェッショナルかつ魅力的な接客を称える「サービスアワード」には「オマージュ」の荒井麻友香氏が選ばれました。
新たな星付きレストラン
2022年版では新たな星付き店が20軒、2021年版から評価の上がったレストランは3軒誕生しました。セレクションを一挙ご紹介します!日本橋蛎殻町 すぎた(二つ星/寿司)
江戸前の伝統と技を受け継ぐ杉田孝明氏。寿司と真摯に向き合い、情熱を注いでいる。物腰の柔らかい人柄も魅力。都内屈指の予約困難店。2021年の一つ星から二つ星へ評価が上がった。
アサヒナガストロノーム(二つ星/フランス料理)
古典を尊重し、現代性を織り交ぜた朝比奈悟氏。ジョエル・ロブションの教えを踏まえ、緻密に味を構成。独創性豊かな料理を表現している。2021年の一つ星から二つ星へ評価が上がった。
クローニー(二つ星/フランス料理)
春田理宏シェフは、フレンチをベースに北欧や米国での経験を生かす。旬の食材、引き算、同系色がキーワード。地球環境に配慮した食材で独創的なコースを組む。2021年の一つ星から二つ星へ評価が上がった。
中華そば 銀座 八五(一つ星/ラーメン)
店主の松村康史氏は長年フランス料理の修業を積み、ラーメンを独学。フレンチの経験を生かし、鴨、生ハム、ゲランド塩、ペッパーキャビアといった洋素材を取り入れ、独自の一杯を創った。2021年のビブグルマンから一つ星へ評価が上がった。
デンクシフロリ(一つ星/イノベーティブ)New
日本料理「傳」とフランス料理「フロリレージュ」によるコラボレーション。「串」をテーマにした独創的な料理を供す。和仏の発想と技術が融合している。
ノル(一つ星/イノベーティブ)New
フランスで学び、各国のシェフとも交流を重ねてクリエイティビティを磨いてきた野田シェフ。高級食材に頼らず、独自の感性で驚きと喜びを得られるような料理を追求している。
鮨 こじま(一つ星/寿司)New
小嶋道雄氏は自らを昭和気質の寿司職人と形容する。おぼろを挟んだ小肌や車海老、芝海老で仕込む玉子焼など正統派を意識した江戸前仕事に情熱を燃やす。
鮨 将司(一つ星/寿司)New
酸味の強弱、温度などに気を配り、寿司の流れに抑揚を持たせる山口将司氏。伝統を踏まえつつ、独自の仕事も加えて旨みを深めている。
鮨 まつうら(一つ星/寿司)New
魚屋から寿司職人になり、国内外で腕を磨いた松浦修氏。目利きした旬の魚に力を注ぐため、握りの定番は置かない。四季折々の魚介で客をもてなす。
鮨 龍次郎(一つ星/寿司)New
「寿司だけでなく、客の心も握れ」。親方から寿司職人の心意気を学んだ中村龍次郎氏。誠意を持って立ち振る舞い、心地よい空間を創る。
WASA(一つ星/中国料理)New
臨場感にあふれる8席のみの中国料理店。オープンキッチンに立つ山下昌孝シェフがゲストと向き合い腕を振るう。選り抜いた旬の食材に、和洋の要素を加え独自性を表現している。
天ぷら やぐち(一つ星/天ぷら)New
谷口一樹氏は江戸前天ぷらの醍醐味を伝えたいと魚介を主役に据える。見せ場はきす、めごち、あなごといった江戸前の三本柱。海老や烏賊も定石として供す。
天 よこた(一つ星/天ぷら)New
天ぷら職人の父から技を継承した横田省吾氏。「不易流行」を座右の銘に、江戸前天ぷらの伝統と、新しい味を探す創造性の調和を目指す。
茜坂大沼(一つ星/日本料理)New
昔気質の親方から料理を学んだ大沼光治氏は山形県出身。山菜、松茸、米などが郷里から送られてくる。この店ならではの味を求めて随所に工夫を凝らす。
車力門 おの澤(一つ星/日本料理)New
小野澤誠氏の経験が躍動するカウンター割烹。巻き寿司や炭火焼の調理風景が食欲をそそる。締めは蕎麦割烹で学んだ手打ち蕎麦。緩急をつけた献立でゲストを魅了する。
空花(一つ星/日本料理)New
素材の持ち味を大切にした会席料理。三崎港から届く魚介、鎌倉野菜を中心に献立を組む。鎌倉から移転し、再出発を果たした脇元かな子氏が指揮を執る。
西麻布 大竹(一つ星/日本料理)New
大竹達也氏は和食の伝統と独自性を献立に落とし込む。椀物や焼物は奇をてらわず、鮑の肝のリゾット風や季節のコロッケなどで個性を出す。多彩な料理で客に喜びを与える。
伯雲(一つ星/日本料理)New
数寄屋の意匠を取り入れたカウンター割烹の店。主人の坂本慎吾氏は「龍吟」で修業を重ねた。食材の上質さ、調理技術の高さが見どころ。日本料理の伝統に独自性を織り込み自己表現する。
エスト(一つ星/フランス料理)New
シェフのギヨーム・ブラカヴァル氏は、フランスのレスカン出身。日本の食文化とフレンチの技術を融合させた独自の料理を志す。シェフパティシエによるデザートも芸術的。
セザン(一つ星/フランス料理)New
イギリス出身のシェフ、ダニエル・カルバート氏はロンドン、パリ、ニューヨーク、香港と海外経験が豊か。日本の食材に敬意を払い、フランスの伝統レシピを現代風に表現している。
ヌー トウキョウ(一つ星/フランス料理)New
”サステナビリティ”をコンセプトにしたレストラン。2人のシェフが環境に配慮した食材選び、メニュー構成、調理法に至るまで一貫して取り組む。季節感豊かなコースを通じて、自然の循環を体感することができる。
フロレゾン(一つ星/フランス料理)New
オーナーソムリエの佐々木利雄氏と鳴海陽人シェフが協働する。修業先で培ったフランスの伝統技法を基に、日本の食材を合わせ独自のスタイルを追求。
ラルジャン(一つ星/フランス料理)New
銀座から日本の魅力を発信するモダンフレンチ。加藤順一シェフは東京、パリ、コペンハーゲンで経験を積んだ。日本の食材、フランスの古典、北欧の革新を重ね合わせる。
全セレクションの詳細はこちらからもご覧になれます。ミシュランガイドをお手元に、素敵な体験をしてみてはいかがでしょうか。
【ミシュランガイド東京 2022概要】
三つ星 12軒
二つ星 41軒
一つ星 150軒 ( New 20軒)
ビブグルマン 229 軒 ( New 35軒)
ミシュラングリーンスター 14軒
書籍は12月3日(金)から、全国主要書店で発売いたします。