ミシュランガイドは、「ミシュランガイド奈良2022」のセレクションを奈良公園バスターミナル レクチャーホールにて発表しました。
総掲載軒数は101軒、サステナブルな活動に光を当てたミシュラングリーンスターは5軒掲載。奈良の伝統的な料理を味わえる日本料理店から、イノベーティブなレストランまで、新旧交わる幅広いセレクションとなりました。
【ミシュランガイド奈良2022概要】
星付きレストラン
22軒の星付きレストランが誕生しました。セレクションをご紹介します!
アコルドゥ(二つ星/イノベーティブ)
「記憶」を意味する店名。川島宙シェフは、幼少期の体験などの「記憶」を料理に映す。地元の食材を使い、料理に創造性豊かなテーマを添え、食べ手の心を惹きつける。
Photo ©akordu
御料理 花墻(二つ星/日本料理)
古田俊彦氏自らが施工を手掛けた料理屋。多彩な創作性で料理を楽しませる。器への造詣も深く、料理と器の合わせ方も見どころ。
奈良 而今(二つ星/日本料理)
茶室を思わせる数寄屋造りの意匠ある店内。清水唱二郎氏は、歳事を取り入れた雅な会席料理を振舞う。カウンター席は臨場感にあふれ、情熱を注ぐ仕事振りが楽しめる。
コムニコ(一つ星/イノベーティブ)
ローカルガストロノミーを掲げ、奈良の食材で料理を彩る堀田大樹氏。この地でしか味わえない料理を生み出すためにジャンルの枠は外した。季節の香りに満ちた品々に出合える。
Photo ©communico
懐石 森本(一つ星/日本料理)
森本全彦氏による渾身の料理。仕込まず、作り立てを振る舞う姿勢に妥協はない。母は手助けをしながら息子の勇姿を見守り、父は手塩にかけて野菜を育てる。温かみのある味は、家族の愛が支えている。
Photo ©Kaiseki Morimoto
鮨 かわしま(一つ星/寿司)
吉野檜の舞台で振舞う笑顔の川島洋行氏。日本料理の経験を生かしつつ赤酢の酢飯で握る。名刺の挨拶に始まり、玉子に自らの名を記して締めくくる。礼に始まり礼に終わる和の心得で客と向き合う。
Photo ©Sushi Kawashima
お料理 ひろ岡(一つ星/日本料理)
五條に生まれ育った廣岡信行氏が伝える地元の恵み。近隣農家に敬意を払い、献立に独自性を織り込む。奈良県南部の郷土料理である柿の葉寿司の創作が見どころ。あふれんばかりの情熱が料理説明にこもる。
味の風 にしむら(一つ星/日本料理)
料理人に生き甲斐を感じ、自分の店を持つことが夢だった。西村宜久氏は近くの農家や豆腐屋から素材を仕入れ、地元桜井に味の風を吹かせている。料理は簡素に見えて独自性に富む。素朴で温かみのある味に人柄が表れる。
オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井
(一つ星/フランス料理)
「ひらまつ」運営のオーベルジュ。地元の野菜、大和牛、ヤマトポークなど奈良県の魅力を実感できる。小林達也シェフは近隣農家が出荷できない間引き野菜を仕入れ、地域に貢献。未来の食と農を担う学生の指導も行う。
Photo ©L'AUBERGE DE PLAISANCE SAKURAI
味の旅人 浪漫(一つ星/日本料理)
月替わりの献立は恩田富夫氏の旅路録。味の旅人を名乗り、探求してきた料理でもてなす。昔から伝わる料理や家庭料理が織り込まれ、日本料理の楽しさと奥深さに触れられる。
Photo ©Ajinotabibito Roman
おか田(一つ星/日本料理)
吉野檜を設えたカウンター割烹の店。板場に立つ岡田直己氏が、料理を振舞いつつゲストを和やかにもてなす。美しく盛り付けた八寸を献立の華に、郷里の四季を映した会席を志す。
Photo ©Okada
玄(一つ星/蕎麦)
熟練の島﨑宏之氏が打つ極細の蕎麦。石臼での製粉は、手挽きすることで繊細な香りを引き出す。蕎麦掻きや蕎麦豆腐といった、手の込んだ蕎麦料理が楽しめるのも魅力。
小粋料理 味 万惣(一つ星/日本料理)
経験豊かな長田耕爾氏による創意を凝らした料理。会席に洋の要素を織り交ぜ、この店ならではの味に仕上げる。形式にとらわれない独自の発想と演出が見どころ。
五感 魚銀(一つ星/日本料理)
旬の炭火焼と炊き立てご飯が名物の割烹店。かまどと炭台を置き五感で楽しめる。米は、玄米を必要な分だけ精米する徹底振り。角谷翔平氏が作陶した飯碗に盛り、真心をこめる。
Photo ©GOKAN UOGIN
中國菜 奈良町 枸杞(一つ星/中国料理)
ミシュラングリーンスター
宮本和幸シェフが目指す、中国と奈良の融合。地域の食材を選び薬膳、四川、広東料理を基に独創性を打ち出す。夫婦で無農薬の野菜を育て、自然環境にも配慮する。
まつ㐂(一つ星/日本料理)
松室克哉氏が料理に込める、奈良の情景と日本の伝統。地域の産物、自家農園で実った米と野菜の献立に個性を示す。昔風情を残した空間で、端正な会席を振舞う。
夢窓庵(一つ星/日本料理)
東大寺の境内だった土地に建てられた料理屋。造園師の女将が手入れした庭は、四季折々の風情で客を迎える。古典を重んじ、華美に飾らない会席料理を味わいたい。
ラ・テラス “イリゼ”
(一つ星/フランス料理)
鷦鷯進シェフは奈良の食材を紹介し、モダンなフランス料理を創作する。奈良のテロワールを表現。ビネガーや柑橘の酸味を重ね、軽やかな味わいを心掛けている。
Photo ©La Terrasse irisée
ラ・トラース(一つ星/フランス料理)
佐藤了シェフによる、奈良食材の魅力を伝えるレストラン。生産者に敬意を払い、料理はシンプルに素材の印象を深める。フレンチの技術と古都の食文化を合わせ独自性を表す。
和 やまむら(一つ星/日本料理)
老舗料亭の料理長を長年務めてきた山村信晴氏。四季を表現する日本料理に「和」の心使いが行き届く。造りや八寸など、彩り鮮やかな盛り付けでも楽しませてくれる。
全セレクションの詳細はこちらからご覧になれます。
また、YouTubeチャンネル「MICHELIN Guide Asia」でも「ミシュランガイド奈良2022」のハイライトを動画でお楽しみいただけます。
ミシュランガイドをパートナーに、素敵な体験をしてみてはいかがでしょうか。