オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井 (一つ星/フランス料理)
「おめでとう!」むしろ私がスタッフに伝えたいと感じました。
忙しい時もつらい時も、長い時間を共にするスタッフはもはや家族のような存在です。シェフは時に父親のように厳しく、支配人は時に母親のように気遣い、子どもたちの成長を楽しみに日々を過ごしています。
私たちは、地元の生産者をはじめとする多くの方々に支えられています。
この地に暮らす全ての人が誇りに思うような、まさにフランスのオーベルジュのような存在を目指し、これからもチーム一丸となり励みます。
ラ・トラース (一つ星/フランス料理)
評価の発表があった時、恩師である「レストラン プルニエ」松本シェフが、真っ先に浮かびました。
フランス修業から帰国し、自信もついてきた28歳の時のこと。乃木坂にあるフレンチレストランで出会い、自分の未熟さを痛感しました。フレンチの基本を一から鍛え直していただいたのはもちろんですが、料理に対する姿勢なども指導していただき、今の私の礎となっています。その後立場が変わろうとも親身に相談にのってくれるシェフ。独立する際に松本シェフからいただいた鍋を胸に、この奈良で更なる高みを目指します。
PhotoⒸLA TRACE
いなだ (一つ星/日本料理)
この思いを一番伝えたい人は、祖父母、特に天国の祖母です。
生前祖母は、「これからは自分達で作ったものを提供しないと生き残れない」と、業態を変えることに前向きで、よく相談にのってくれました。祖母は新しい門出を誰よりも楽しみにしておりましたが、願い叶わず天国へ旅立ちました。
気持ちも新たに常に前を向き、創意工夫を怠らず。
これからもコロナ禍にも関わらず支えてくれたお客様に喜んでもらえるよう、頑張っていきます。
おか田 (一つ星/日本料理)
誰に一番感謝を伝えたいか。師匠、家族、スタッフ、お客様、仕入れ先の皆様…何度も考えましたが一番を決めることができませんでした。
何も分からなかった私に、料理はもちろんのこと、料理人としての在り方など背中をみせてくれ、ここまで育ててくれた師匠。どんな時も側で支えてくれた家族。一生懸命お店を盛り上げ、頑張ってくれているスタッフ。ご贔屓にして下さるお客様。より良い食材を提供して下さる仕入れ先の皆様。
数えきれないほど多くの方々に支えられミシュランの星を頂けたこと、本当に嬉しく思います。
これからも感謝の気持ちを忘れず、精進して参ります。
ラ・テラス “イリゼ” (一つ星/フランス料理)
私が伝えたい人は、スイスにある「シュバルブラン バイペータークノーグル」のシェフ、ペーター・クノーグル氏です。クノーグル氏と同店を立ち上げ、一年目で「ミシュランガイドスイス2009」一つ星、2016年に三つ星として掲載されるまで苦楽を共にしました。
「ミシュランガイド奈良2022」の掲載発表会の日、発表日を伝えていなかったにも関わらず、突然電話がかかってきました。
そして自分のことのように喜んでくれ、「次は二つ星を目指してがんばれ。スイスから応援している」。とエールをもらいました。
今、当店のスタッフにとっては私が当時のクノーグル氏の立場となり、身の引き締まる思いです。スタッフとともに二つ星を目指し、共に成長していきたいと思います。
まつ㐂 (一つ星/日本料理)
この度は「ミシュランガイド奈良2022」への掲載、誠に有難うございます。
まつ㐂に携わって下さったお客様、生産者の皆様、一緒に日頃から頑張ってくれているスタッフに感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、この評価に甘える事のなき様、日々精進して参ります。今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。
PhotoⒸMatsuki
五感 魚銀 (一つ星/日本料理)
今まで五感 魚銀に携わて下さった全ての方々に感謝を伝えたいです。
2022年6月で開店し3年が経ちます。そのうち2年半はコロナ禍。
毎日、補償もなく不安な日々との闘い。
そのような状況でもご予約くださったお客様がいて、絶対に満足してもらう、次も食べに来たいと思ってもらおうと、予約が無い日はお客様の目線になってひたすら試作と試食を繰り返しました。すると、少しずつですが、当店を応援してくれるお客様が増えてきました。
この評価は私だけのものではなく応援して下さるお客様、支えてくれる業者の方々、スタッフ、家族、今まで携わってくれた全ての方々の存在があってこそだと思います。
ミシュランとの出会いをきっかけに、少しでも多くの方々に当店の存在を知ってもらい、料理を通して笑顔にすることができたら嬉しく思います。
常に挑戦者として、驕らず、直向きに努力して、更なる高みを目指していきます。
PhotoⒸGOKAN UOGIN
鮨 かわしま (一つ星/寿司)
開業2年余りで世界基準ともいえるミシュランガイドで一つ星の評価をいただき、身に余る光栄です。この喜びを最初に共有したのはスタッフと家族でした。
“本質へのアプローチ”を目標とし、濁り無い余白をも美徳とした献立や、オペレーションを幾度となく話し合い、実践してきました。
5月16日、「ミシュランガイド奈良2022」の発表があった日は、私たちにとって新たな旅立ちの日として刻まれました。
おごらず、誇張せず、季節が移ろいゆくように少しずつ且つ着実に進化していきます。
コムニコ (一つ星/イノベーティブ)
今回頂いたミシュランの星は、普段の仕事の積み重ねだと考えています。
シェフである私一人の力では到底成し得なかった評価であり、普段から力を発揮してくれているスタッフに感謝しています。
誠実な仕事の延長線は素晴らしい結果がある。そのことを一緒に体感できたことも嬉しく思います。
今後の仕事、ひいては人生に生かし、未来を紡いでいってほしいと願っています。
お料理 ひろ岡 (一つ星/日本料理)
「大阪 天満 器と道具 烏盞堂」の店主、佐々木哲朗氏には感謝してもしきれません。
過ぎたるは及ばざるが如し
そして、引くことの美しさ。
開業の際、店舗設計や器の提案、さらに屋号デザインのために尊敬する辻村史朗先生をご紹介頂くなど大変お世話になりました。開店後も豊富な知識でアドバイスいただいたり、素敵なご縁を頂戴したりと、いつも気にかけていただいております。
今回このような名誉ある評価を頂き、少しばかり恩返しができたかなと思っております。
中國菜 奈良町 枸杞 (一つ星、ミシュラングリーンスター/中国料理)
一つ星、ミシュラングリーンスターの評価をいただけたのは、恩師である井桁良樹氏との出会いがあってこそだと思います。「老四川 飄香」で井桁シェフの料理を初めて口にした時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。四川料理の香りと風味を支えるスパイスを自在に操り、創り出される料理の数々に魅了され、門をたたきました。数年後奈良での独立を見据えていたため、限られた時間の中、様々なポジションを経験させていただきました。また、技術、知識、センスはもちろんのこと、多くの人に慕われる素晴らしいお人柄のシェフ。井桁シェフと過ごした月日は、私の人生の財産となっています。