「10月がある世界に生きていて本当に良かった」 。
「赤毛のアン」の著者として知られるカナダの作家、L.M.モンゴメリの言葉のとおり、葉が色づき、街中が芸術に包まれる秋。もっとも美しい季節のひとつです。
食欲の秋、読書の秋、芸術の秋。それぞれの秋を東京で楽しむためのアイディアを5つ紹介します。
1. 日本料理を通して秋を感じる
四季を映すのが日本料理。東京は全国から旬の食材が届く集合地。野山や海川の恵みで、日本の秋を東京ならではの 味わいかたで実感してみては。秋刀魚、松茸、栗、さつまいも。車力門 おの澤で骨抜き秋刀魚を。能登 金沢の幸 銀座 ふる田では、石川県の食材で彩られた目にもおいしい八寸。おそばの甲賀は「松茸そば」が秋の名物。目にも舌にも楽しい、旬の味覚で秋を感じましょう。東京の日本料理店をもっと探す
2. ビブグルマン&公園でリラックス
近くの公園を散策したら、ビブグルマンでお腹を満たしませんか。広大な土地の風景式庭園は都内でも唯一の新宿御苑。芝生の広場や、庭園、ミュージアムやカフェがあり、一日中過ごす人々も多い。
近隣のビブグルマン:SOBAHOUSE 金色不如帰
かつての徳川将軍家の庭園だった浜離宮恩賜庭園。都心エリアならではの、高層ビルが背後にそびえる中、緑や花と東京湾の眺めを楽しめる。
近隣のビブグルマン:はるちゃんラーメン
代々木公園では、芝生や遊歩道に加え、週末にはフードフェスやイベントが開催されることも多い。事前に調べて計画を立てたい。
近隣のビブグルマン:クリスチアノ
3. ミシュランホテルでアフタヌーンティー
食欲の秋は、ミシュランガイド掲載ホテルのアフタヌーンティーで、贅沢な時間を過ごしましょう。
フォーシーズンズホテル丸の内 東京、ミシュランセレクテッドレストランであるメゾン マルノウチでは、季節のフルーツや食材を使ったアフタヌーンティーが楽しめる。
パレスホテル東京のラウンジバー プリヴェのアフタヌーンティーは、エステールの小島 景シェフが手掛け 、窓から見える秋の情景を皿に映し込む。
また、英国の影響を受けた香港で創業したザ・ペニンシュラ東京のザ・ロビーとマンダリン オリエンタル 東京、オリエンタルラウンジのアフタヌーンティーも見逃せない。気品漂う伝統的な三段のティースタンドが特徴。
4. 本の世界に旅する
独特の静けさ。迷路のような通路。歳月をかけて築かれたやわらかな香り。初めて訪れる図書館はいつも胸が高鳴る。ユニークな特徴のある図書館へ、読書の旅に出かけましょう。
千代田区立日比谷図書文化館は、図書館、歴史展示、イベントプログラムを提供する複合施設。一階のカフェには、貸出前の本を持ちこむことができる。
上野公園内に位置する国立国会図書館 国際子ども図書館は、レンガ棟、アーチ棟に分かれ、国内外の絵本や児童書が並ぶ。明治39年に帝国図書館として建てられた重厚な建物でページをめくれば、それだけでも特別な体験に。
早稲田大学 国際文学館 (村上春樹ライブラリー)は、誰でも無料で利用できるライブラリー。今まで刊行された村上春樹の作品を日本語と外国語で閲覧することができる。また、村上氏本人から寄託・寄贈された、作品ゆかりの美術品や、インタビュー記事、レコードなども観覧することができる。
5. 少し足をのばして・・・
都会から少し足を伸ばし、自然に身を置くのはいかがでしょうか。
新宿から直通列車で行ける山梨は、国内有数のぶどうの産地。勝沼や甲府のワイナリーで試飲し、お気に入りを見つけたい。
高尾山は東京都八王子市にある標高599メートルの山。美しい紅葉を愛でた後は、極楽の湯で日帰り温泉を利用するのも良い。
東京都立川市と昭島市にわたる国営昭和記念公園は、いちょう並木や秋桜畑が魅力。
吉祥寺にある都立公園、井の頭恩賜公園では、ボードにのって水辺から季節の移ろいを感じることができる。日本といえばアニメが有名、三鷹の森ジブリ美術館も隣接。