1990年青森生まれの料理人、酒井研野氏 。大阪の調理師学校を経て、京都「菊乃井 本店」へ。その後ニューヨークや京都で日本料理のみならず、すし、中国料理、イノベーティブを学び 、岡崎にて暖簾を掲げた 。
コンセプトは「現代の日本を映し出す料理」。郷土料理からコンビニのスナック菓子まで、日本の多様な食文化をインスピレーション源に、お客さまの笑顔を求めて日々探求を重ねる。
京、静華/Kyo Seika
「私にとって中国料理の師匠である宮本静夫シェフのお店。まったく食べ疲れしない洗練された中国料理を味わえます。宮本シェフの料理は、抜群のセンスで何を食べても本当においしい。「京、静華」で食事をする度に、中国の伝統を踏まえながらも常に進化している料理から刺激をいただいています。マダムの温かいサービスにもくつろげます」。
岡崎にあるカウンター席だけの中国料理店。熟練の宮本静夫シェフの躍動を五感で感じるのも食事のうち。古い文献から料理を紐解くなど、探求を忘れず温故知新の精神で向き合う宮本シェフの今を味わう。
左京区岡崎円勝寺町 36-3 2F
SUiU
「研野の花を生けていただいている辻本知範さんが主宰する花屋。ナチュラルかつダイナミックなセンスが唯一無二です。自ら野山に入って山野草を採ってきてくれることもあり、一般の花屋さんでは取り扱っていないような珍しい草花で季節を感じさせてくれます」。
岡崎にあるフラワーショップ。青葉に降りそそぐ雨を意とする翠雨(SUiU)が店名の由来。雨が土や動植物の命の源となるように、草花も人間の心に潤いを与える存在でありたいと、フローリストの辻本知範氏は願う。イメージや好みの色、シチュエーションを伝えたあとは、辻本氏のセンスに委ねたい。
左京区岡崎徳成町 18-6
うつわや あ花音
「梶古美術の当主・梶高明さんの奥様である裕子さんが営まれる現代作家の器屋さん。南禅寺の参道という歴史ある場所にあります。扱っていらっしゃる作家さんの数が多く、選ぶのが楽しい。可愛らしい器たちから料理のインスピレーションをいただいています」。
南禅寺門の交差点の一角に店を構える小ぢんまりとした器屋。梶裕子氏の感性によって集められた器は、コレクションではなく、実際に使うことに意味がある。 何でもない日常に特別感を与えてくれる器たちが、じっと出番を待つ。
左京区南禅寺福地町 83-1
カフェ コチ
「京都に住みはじめた時からずっと通っているカフェ。お店は2階にあり気持ちいい風が吹いて 、本がたくさん置いてあるので、つい時間を忘れて長居してしまいます。ここの魅力は、フランスで修業された店主坪倉直人さんが焼くパンで、特にパン・オ・シュクルの大ファン。研野を開店するとき、坪倉さんがお祝いとして、顔くらいの大きなサイズで焼いてくれたのです!何より嬉しいお祝いとして今も心に残っています」。
京都市役所前駅の近くにあるベーカリーカフェ。「ベーシックなものを丁寧に」がモットー。 雑居ビルの二階へ上がると居心地よい空間が広がる。寺町京極商店街、新京極商店街や錦市場などからも歩け、観光や買い物の合間のリフレッシュにぴったり。
中京区福長町 123 2F
晴れときどき雨、のちお野菜
「いつも研野に新鮮な野菜を運んでくれる角谷香織さんが、日曜日だけオープンする八百屋さん。大原をはじめ京都各地の旬の野菜が並びます。調理法について尋ねると、おすすめの調理法を教えてくれますよ」。
京都市北区紫野。大徳寺の近くに日曜日だけ暖簾を掲げる八百屋がある。「笑顔と共にお野菜を伝える」 を合言葉に、野菜の育った環境、生産者の想いも一緒に届ける。京都在住の方はもちろん、キッチン付き宿泊施設に滞在する人や朝食のフルーツを求める旅行者もぜひ訪れたい店。
北区紫野下鳥田町 23-1
ETRA
「フランスの名店での経験がある女性店主がオープンしたカフェ。休憩時間や休みの日など、甘いものが食べたくなったらいつもここへ。どれを食べてもおいしいですし、明るくポジティブな雰囲気に、いつも元気をいただきます」。
岡崎の川沿いにあり、京都にいながらフランスのエスプリを感じるカフェ。パリの製菓学校を卒業し、街のレストランやペイストリーで修業を重ねた寺田シェフパティシエールが作るカヌレや気まぐれデザートを。気候の良い日には窓が開けられ、心地よい空気を感じられる。
左京区聖護院蓮華蔵町 19-2
京都国立近代美術館
「日本美術や工芸を主に取り扱っている美術館。コレクション展だけでも十分楽しめます。コレクションギャラリー前の窓から眺める平安神宮の鳥居は迫力満点。また、東山、比叡山の山々を望むこともできます。
当店が位置する岡崎エリアには、京都国立近代美術館のほかにも、京都市京セラ美術館や京都府立図書館、ロームシアターなどの文化施設があり、多様なカルチャーに触れることができます」。
絵画や彫刻のみならず、版画、工芸、デザイン、建築、写真、映像など、様々な作品を扱う美術館。特に古都京都が世界に誇る伝統工芸品に力を注ぐ。
左京区岡崎円勝寺町 26-1