「茄子、大根など、身近な野菜に新たな価値を与えること。それが今の私のスタイル」と語るのは、東京にあるフレンチレストラン「フロリレージュ」のオーナーシェフ、川手寛康氏。
東京で生まれ、フランス料理店を経営する父の姿をみて育った、川手シェフ。東京でしかできない、自分だからこそできる、都市型のサステナビリティを提唱する。ニューヨークのレストランとコラボレーションイベントを催した際は、マンハッタンの中心地でサステナビリティを表現した。「世界中に同志がいることは、励みにもなりますし、何よりも刺激になります」。
「今のサステナブルのトレンドは地方中心型。特別な場所に赴き、畑から採れたての野菜を食べるスタイルが良しとされている。ただ、僕は、東京だからこそ発信できるサステナビリティもあると思うのです」。
川手氏が呼びかけるのは、 サステナブルを意識し始めた大多数の層。この層を突き動かすことができれば、地球に大きな変化をもたらすことができると考える。
特別な食材である必要はない。身近な野菜を自身のテクニックや想像力で昇華させ、人を感動させることで世界を少しでも変えられたら。
そんな彼のまなざしは、地球の未来を見据えているアウディの電気自動車e-tron Sportbackと同じ方向を見つめている。