ベストオブガイド 京都

日本の心に触れる―京都の料亭

8 レストラン
古くから京都の美食を支える料亭は、非日常でありながら四季の移ろいに寄り添える場所。料理人は旬の食材と器の取り合わせに心を込めます。掛け軸や生け花を飾る部屋では着物姿の女将と仲居のもてなし。料理と室礼で伝えるのは言葉に表せない季節の情感です。春の桜や秋の紅葉など、名所が揃う京都で日本文化の風情に浸れる料亭を紹介します。
更新日 2024年6月26日
瓢亭/Hyotei
京都市左京区南禅寺草川町 35, 606-8437 京都
¥¥¥¥ · 日本料理
450年も昔、南禅寺の参拝者に腰掛茶屋を設けたのが始まり。こけら葺き屋根や床几、古びた笠と草鞋など、創業時の名残はタイムスリップしたかのよう。苔生した庭の池に流れる琵琶湖疎水。京の長い歴史と共に歩んできた。
菊乃井 本店/Kikunoi Honten
京都市東山区下河原町 459, 605-0825 京都
¥¥¥¥ · 日本料理
大正元年に料理屋として創業し、京の雅な料理と文化を伝える三代目。和の伝統を守りつつ、献立に西洋食材を取り入れるなど革新をもたらす。大小様々な個室を備え、どの部屋も趣深い。四季の室礼や庭の景色に心が安らぎ、大切な人との時間をゆっくりと過ごせる。
一子相伝 なかむら/Isshisoden Nakamura
京都市中京区松下町 136, 604-8093 京都
¥¥¥¥ · 日本料理
江戸時代後期に創業し、六代にわたる料理屋。「一子相伝」の家訓を守り、一期一会の心意気で向き合う。ぐじの酒焼と白味噌雑煮は代々受け継いできた名物として名高い。落ち着いた佇まいの部屋、女将のもてなしに心が安らぐ。
建仁寺 祇園 丸山/Kenninji Gion Maruyama
京都市東山区小松町 566-15, 605-0811 京都
¥¥¥¥ · 日本料理
伝統文化に寄り添う主人が伝える京都の風土。待合に夏は氷柱、冬は火鉢を設けて客を迎える。掘り炬燵席、テーブル席、茶室を用意する部屋は、季節の室礼に心が和む。献立は、春は筍やモロコ、秋は松茸や子持ち鮎などの京都らしい味覚で彩る。
有職料理 萬亀楼/Yusokuryori Mankamero
京都市上京区蛭子町 387, 602-8118 京都
¥¥¥¥ · 日本料理
西陣の一角で代々受け継ぐ、京料理の伝統。1722年創業の造り酒屋が茶屋を営み、料理を供すようになり「萬亀楼」の屋号を掲げた。宮中の節会で食された有職料理と茶懐石に基づく料理で京都の食文化を伝えている。昼は竹籠弁当も用意し、気軽に風流なひとときを過ごせる。
山荘 京大和/Sanso Kyoyamato
京都市東山区桝屋町 359, 605-0826 京都
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京都市街を一望できる東山の高台に立つ。歴史的な建造物、日本庭園が料亭としての風格を感じさせる。江戸時代創建の「送陽亭」からは八坂の塔が望め、慶事の席にもふさわしい。その名のとおり、沈みゆく夕陽を見送る景色は格別な美しさがある。
木乃婦/Kinobu
京都市下京区岩戸山町 416, 600-8445 京都
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祇園祭で巡行する鉾を管理する山鉾町の一つに立つ。仕出屋として創業し、時代の流れに合わせて料亭に姿を変えた。「離れの間」は坪庭に面した落ち着きのある空間。「胡蝶の間」は、祇園祭の山鉾巡行を描いた洛中洛外図の屏風を飾る。ハレの日の集まりに向く。
本家たん熊 本店/Honke Tankuma Honten
京都市下京区和泉屋町 168, 600-8014 京都
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市の中心を悠々と流れる鴨川に面した料亭。情緒ある鴨川と東山の眺めを堪能できる部屋がある。外の席で食事を楽しめる納涼床は夏の風物詩。初代が築いた「もんも」な京料理とは、京都の言葉で「そのまま」という意味。三代目と息子が受け継ぎ、旬の味をそのままに伝える。
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1泊、1名様の料金(JPY)