「アメリカに来たのはお笑いをするため」。 2024年10月18日にグラマシー・シアターで行われた、ニューヨークでの初スタンドアップ・ショーの前夜、コメディアンの渡辺直美さんはそう明かしました。「ニューヨークに住んでかなり経つので、ニューヨークの観客の前でお笑いをやって、リアクションを見てみたかったの」。
渡辺直美さんは2008年にビヨンセのモノマネで旋風を巻き起こし、世界中から注目を集めました。2023年には全米ツアーを開催。カリフォルニアからアトランタまで東西にアメリカを横断して7都市を巡って各地の人々と料理に魅了されたといいます。「英語が流暢でなくてもみんな歓迎してくれて理解しようとしてくれる。州や都市ごとの食べ物の違いも分かるようになってきました」。次回は、ヒューストン、ラスベガス、ボストンを回りたいと考えているそうです。
しかし、まずは自分のお笑いでマンハッタンを爆笑の渦に巻き込みたいと、「(このショーでは)自分の体験や、ニューヨーカーとデートしたことを話すつもり。私の体験は日本とニューヨークが混ざり合っているから、他のコメディアンとは一味違ったものになると思います」。渡辺さんのウィットに富んだユーモアあふれる話芸が、きっとニューヨーカーの心を掴んだことでしょう。
それでは、そんな渡辺さんのニューヨークのおすすめスポットを巡ってみましょう。
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ニューヨークでお気に入りのレストランはどこですか?
日本食レストランによく行くけれど、メキシカンも好きだし、チャイナタウンにも足を運びます。Chang Cafeは、本格的な抹茶や日本のケーキを出してくれます。そこでちょっと休憩して、抹茶を飲みながらゴシップを話すのが大好きです。
公演の打ち上げや友達との食事に行くところは?
いつも深夜まで盛り上がってからBalthazarに行きます。必ずシーフードタワーを注文して乾杯します。あと、友達に連れて行ってもらったCarboneは忘れられないお店。予約がなかなか取れませんが、クリームパスタが驚くほど美味しくて、もう一度絶対に行きたいお店です。
お気に入りのお店はどこですか?
Coming Soonという名前のお店が大のお気に入りです。色々なアーティストの花瓶やお皿、インテリア雑貨があって、すべてがオリジナル。自分用に買うこともありますし、ニューヨークらしさが楽しめるから、日本の友達へのお土産としても購入しています。
お気に入りの美術館や博物館はどこですか?
MET(メトロポリタン美術館)が大好きですね。イベントや企画展がたくさんありますから。でも、やっぱり...ミュージアム・オブ・セックスは外せません。「これぞニューヨーク」という感じが最高です。素敵なアーティストがたくさんいて、ギャラリーも豊富なので、できる限り訪れたいと思っています。
Featured Image: Art director: Yuni Yoshida / Photographer: Hiroshi Manaka / Hair make up: Asami Nemoto / Stylist: Miki Aizawa / Retouch: Shota Emoto / Producer: Mamoru Inagaki