ザ・キャピトルホテル 東急

ここは自然を身近に感じ、遠くには富士山を望む東京では稀有なホテル。もちろん、キャピトルホテル東急はありきたりのホテルではありません。皇居外苑の端に位置し、冬は椿、春は桜、秋は赤や橙、黄色の紅葉など季節によって変わる周囲の植物が、暦がわりに宿泊者の目を楽しませてくれます。

全面的に建て直された新しいキャピトルホテル東急の設計を手掛けたのは著名な建築家、隈研吾。ある種の日本スタイルを象徴する、スッキリしたラインとミニマルな美しさが際立ちます。この空間ではバスルームに使いかけのアメニティを散らかしたり、真っ白な羽毛布団をかけたベッドに服を放り出したりする気には到底なれないでしょう。その代わり、高層階の広大な窓からの日の光を浴びようと障子を開け放ったり、ソファに寝そべって、夜毎に、都心がネオンや蛍光灯の星々で輝く銀河に変貌する様を眺めたくなるに違いありません。皇居向きの部屋なら東京ではさらに貴重な - 完全な暗闇 - が見られるでしょう。

東京の伝統あるグランドホテルらしく、長年培ったきめ細かなサービスは期待を裏切りません。評判の高い「水簾」では、摘みたてのベリーや超地産の食材を使った料理が提供されることもあります。２つ目のレストランは中華専門。そして、２つのラウンジはカクテルを片手にくつろぐのに最適です。２フロアを使ったフィットネスセンターにはフルサービスのスパや２０メートルの屋内プールを備えています。

東京の都心部ならどこでもタクシーや地下鉄で容易にアクセスができますが、時間があれば、 徒歩での散策がおすすめです。すぐ隣には再建された日枝神社があり、皇居を周るランニングコースにアクセスしやすいのも、ランナーには嬉しいポイントです。