Inn at the Presidio

緑のサンフランシスコというと、おそらく最初にイメージするのはゴールデンゲート・パークかもしれませんが、自然の中に思い切り飛び込みたいならプレシディオへ。まずひとつに、プレシディオはとっても大きく（＝広さはセントラルパークの約２倍）、緑いっぱい。ゴールデンゲート・ブリッジのたもとに広がるワイルドな海岸線と木々の茂る丘には、40kmにおよぶハイキング＆サイクリング・コースがあらゆる方向に延びています。橋を渡った先にはセコイアの木が立ち並ぶマリンヘッドランズ半島やポイントレイズ国定海岸、さらに北へと行けば、ワインカントリーに辿り着きます。そして、そんな中にあるのがこの「イン・アット・ザ・プレシディオ（Inn at the Presidio）」。温かみあるホテルへと変身を遂げた、1903年に建てられたエレガントなジョージ朝リバイバル様式の建物です。

一時は米国軍施設として使われていた歴史的建築物ですが、上手なリノベーションと心地よい近代家具を持ち込むことで和らぎある空間が作り出されています。とはいえ、一番の魅力はその立地。カタカタと走るケーブルカーの音や街のエネルギッシュなリズムに包まれていたいなら、すでにたくさんのオプションがあるけれど、昼はダウンタウンに出かけても、一日の終わりにはユーカリの木に囲まれたプライベート・ポーチでリラックスタイムを過ごしたいというならば、イン・アット・ザ・プレシディオに敵う場所はありません。

もちろん、セールスポイントはこの特殊なロケーションだけではありません。26室あるゲストルームはどれもとってもチャーミング。館内には落ち着きあるベランダや揺り椅子、ちょっと腰掛けてゆったりしたくなる小さなコーナーが各所に用意されています。朝陽がたっぷり差し込むダイニングルームは、爽やかな一日をスタートするのにぴったり。海岸からの風がちょっと冷たく感じる夜も、屋外デッキには焚き火もあるから、充分外の新鮮な空気を楽しめます。そしてなんといってもフレンドリーで温かいサービスが、居心地良さをさらにアップさせています。

もっとプライベートな滞在をお好みなら、通り向かいにある別館ファンストン・ハウス（Funston House）がおすすめ。ベッドルーム４部屋を抱える美しいビクトリア朝式の家は、一部屋ずつまたは丸ごと予約可能です。どちらにしても、これ以上ない（＆ここ以外ではありえない）サンフランシスコならではの滞在が実現できるはず。