アート マイ ギャラリー ニマン ホテル チェンマイ

客室に当然のごとく、どこかの海を描いた水彩画や著名な作品のレプリカが飾られていた時代と比べ、今は“アートホテル”というコンセプトが広く知られるようになりました。それでも「アート・マイ・ギャラリー・ニマン・ホテル・チェンマイ（Art Mai Gallery Nimman Hotel Chiang Mai）」ほど、アートに専心したホテルは珍しいのではないでしょうか。

８階建てのホテルの1階は現代アートギャラリー。2〜8階はそれぞれ異なるタイ出身のアーティストが、テーマに沿ったデザインを施しています。例えば4階はポップアート、7階は印象派アート、2階はヌードアートといった具合。ヌードといっても、そこまで際どいわけではありませんが、モノトーンでまとめられた客室とスイートは大人専用ですのであしからず。

言うまでもなく、客室内の美的センスは各階によって異なります。例えば、抽象画のフロアは剥き出しの煉瓦の壁とアーストーンが、まるでアーティストのスタジオのような雰囲気を醸し出しています。また、“ランナー・ロマンチック”がテーマの最上階は、洗練されたグレートーンとミニマルな天蓋がエキゾチックな空間を演出。部屋のサイズも様々ですが、各階にあるアーティスト・シグネチャールームは広々したオープンなレイアウトで、アートギャラリーさながら。また、液晶テレビや無料Wi-Fiなどの標準的なアメニティに加えて、イーゼル、キャンバス、絵の具を揃えているという徹底ぶりです。

客室以外はというと、街を見渡せるインフィニティプールに屋上テラス、インダストリアル・シックな「Jarid Restaurant」ではタイのフュージョン料理とカクテルをご用意。もちろんインテリアは、客室と同じアーティストが担当。アートに溢れた空間ですが、機能性も兼ね備えていますのでご安心を。街の中心部は目と鼻の先。ホテルの自転車を借りて、さっそく散策へ出かけましょう。