アキラ マナー チェンマイ

進化系デザインホテルのルーフトップで、インフィニティプールに浮かびながら、バイクが縦横無尽に走る光景や、街のネオンを眺めていると、チェンマイがタイ語で“新しい都市”という意味を持つことが容易に分かるはず。でも実際、都市が形成されたのは、はるか昔、13世紀のこと。数百もの寺院が点在し、歴史的な街として知られるチェンマイですが、「アキラ・マナー・チェンマイ（Akyra Manor Chiang Mai）」のようなホテルに身を置くと、そんな事実を忘れてしまうほど対照的で驚きに満ちています。

ホテルが位置するのは、お洒落なカフェやバー、ブティック、アートギャラリーが軒を連ねる、若者に人気のニマンヘミン（Nimmanhaemin）通り。８階建てのホテルに客室数はわずか30。アキラ・マナーが自らを“サンクチュアリー”と称する理由は、中に入れば一目瞭然。街の中心部にありながら、広々したスイートには、バルコニーまたはバスタブ付きのパティオが。デザインは極めてモダンですが、自然素材を取り入れた落ち着いたインテリアは、アジアのエッセンスが吹き込まれ、どことなく60年代を感じさせます。キングサイズベッド、エジプト綿のリネン、無料Wi-Fi、ナチュラル素材のバスプロダクト、iPodにBluetoothのスピーカーまで、必要なアメニティは全て揃っています。

ゆっくりとバスタブに浸かった後は、ルーフトップの「ライズ・バー（Rise Bar）」で夕日を眺めながらカクテルを。日が沈むに連れて山のシルエットが街を覆い、光が灯っていく情景はなんともゴージャス。旅行中、タイ料理に飽きるなんてことは想像し難いですが、ちょっと違う気分の日があれば、ホテルのイタリアンを試してみるのも一案。チェンマイは次のデスティネーションに向けて立ち寄るだけ、という方も、アキラ・マナーなら、もう一泊二泊する価値は十分にあるでしょう。

【アクセス】チェンマイ空港から車で約15分。