Hotel Espana

バルセロナの旧市街からビーチへと続くランブラス通りから一本通りを入ったところにある「ホテル・エスパーニャ（Hotel España）」は、絵のごとく美しいゴシック地区からも徒歩すぐ。躍動感溢れるこの街を散策するのにとっても便利なベースとなること間違いナシです。でも、ただ夜寝るためだけの場所というわけではありません。幾層も重なる建築史に包まれたホテル・エスパーニャは、バルセロナの豊かなデザイン的個性の一部となっています。

このホテルはもともと1859年に創立され、20世紀初期に、カタルーニャ人建築家リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー（Lluís Domènech i Montaner）の手により、丁寧かつモダンに一新されました。その後2010年に修復作業を経て、キングベッドや無料Wi-Fi、屋外スイミングプールといった新しい近代的要素と共に、ユニークな形で融合した歴史的建築スタイルが再び姿を現しました。

中間色でまとめられた空間に、漆黒や純白といった色がアクセントとなった客室をはじめ、ホテル・エスパーニャのヴィンテージスタイルは、とにかくモダンな印象。そしてこれは、話題のレストラン「フォンダ・エスパーニャ（Restaurante Fonda España）」の中にも見られる要素。シェフのマルティン・ベラサテギ（Martín Berasategui）氏が手がけるメニューには、最先端の手法を使って作る伝統的カタルーニャ料理が並んでいます。でも、思わず外に出るのが面倒になっても、隠りきりではもったいないですよ。ホテル・エスパーニャはバルセロナを住人風に楽しむのにぴったりな場所ではあるけれど、あくまでキッカケでしかありません。「バール・アルナウ（Bar Arnau）」のタパスとカクテルで勢いを付けて、外へ遊びに出かけましょう。