Cape Weligama

上質なホテルは不足のないスリランカですが、それらスタイルはほとんどが建築家ジェフリー・バワ（Geoffrey Bawa）が打ち出した“トロピカル・モダニズム”のバリエーション。けれど、スリランカ南部の都市ゴールから数マイル先、島の南岸に佇む「ケープ・ウェリガマ（Cape Weligama）」は我が道を進んできたようです。その一番の特徴は歴史の中に見出す個性。タイ人建築家のレック・ブンナグ（Lek Bunnag）氏は長い間、探検家たちにとって重要通過地点であるスリランカの歴史に目を向けてきました。リゾート自体はクラシック・コンテンポラリーと表現できそうですが、そこにはモダニスト化する以前の島の要素も見つけることができます。

しかしながら、ケープ・ウェリガマの魅力は建築だけではありません。段状になった12エーカーの崖の上からインド洋を見下ろすその景色は言うまでもない素晴らしさ。プライベートプールを囲うように並ぶ個別棟のレジデンスのほか、大きめのヴィラには複数のスイートルームが用意されていて家族や団体旅行にもぴったりです。どの客室もそれぞれ5つ星レベルのアメニティが用意されていて、執事サービスも付いています。

もちろん、スパやビーチ、ボートやカヤックによる水辺の散策も楽しめます。崖の上につくられたThe Surf Barからのぞむインド洋は正に絶景そのもの。ホテルのレストランでは、パノラマビューのオーシャンテラスや、まるでシェフズテーブルのような雰囲気が漂う席など、さまざまなシーンで高級感のある料理の数々をお楽しみいただけます。

【アクセス】コロンボ国際空港から車で約175km。ほかに、ティー・トレイルからケープ・ウェリガマまでは水上機サービスもございます。