Hacienda Temozon

マヤ文明の大遺跡が横たわるユカタン半島の中心部に位置する「アシエンダ・テモゾン（Hacienda Temozon）」は、19世紀の荘園（アシエンダ）を利用した豪華ホテルです。広大な敷地にたった28室という「大きくて小さい」ホテルで、温かい雰囲気に溢れています。客室は、天井高が5メートル以上もあり、非常にゆったりした造りになっています。ホテルの敷地内には庭や空き地、17世紀に建てられたチャペルもあります。

外側も内側もとてもゴージャスなホテルです。赤レンガ色の建物は焼け付く日差しに輝き、伝統様式のインテリアは隅々まで磨き抜かれています。客室には鉄製のベッド、木製のアンティーク家具、美しいタイル張りの床のほか、小さなプールやマヤの伝統を感じさせる屋内のハンモックなど快適な設備が整っています。

しかし、このホテルの素晴らしさは見た目ばかりではありません。サイザル麻のもと農場という仮面の下は何でも揃う5つ星ホテルであり、しかも、数々の高級ホテルを手がけるスターウッド・グループの経営と聞けばその豪華さがうかがえるでしょう。プール、スパ、フィットネスセンター、レストラン、バーなど、旅人を癒すあらゆる要素が揃っています。20マイル先のウシュマル遺跡へ行く以外、このホテルから出る必要はないでしょう。