Carlisle Bay

カリブというとさんさんと陽が降り注ぐシンプルで退屈なリゾート、というイメージがあると思いますが、ひとまずそれは忘れてください。ホテル「カーライル・ベイ（Carlisle Bay）」はポッシュなエレガンスと類い稀なヒップさでここ、熱帯地方のアンティグアの海岸でももっともスタイリッシュなスポットとして注目されるようになりました。ホテルのインテリアはロンドンのデザイナー、マリー・フォックス・リントン（Mary Fox Linton）によるもの。白に白という典型的なブティックホテルのデザインに新しい風を吹き込んでいます。といっても基本はきちんとおさえたもの。特にメゾネットになったスイートでは彼女の才能が充分に発揮された、のびやかで気持ちのいい空間が広がります。


このホテルはカリブでももっともクールなホテル。各室内にエスプレッソマシンがあり、快適な空調がきいた映写室には革張りの椅子が並んでいます。スイートはこの国のホテルの中でももっとも水準の高いもの。それぞれのスイートにプライベートなテラスやバルコニーがあり、すばらしい海の眺めが堪能できるのです。


映写室もライブラリーも使いでのあるものですが、おなじみのカリブの遊びが楽しめるアウトドアの誘惑にも逆らえません。テニスコートはグランドスラム（テニスの4大国際大会の制覇）を目指せそうな立派なもの。そして、免許の必要でないものならありとあらゆる種類のウォータースポーツが楽しめます（ジェットスキーの音も聞こえてきます）。プールでは仲間とリラックスした気分が味わえます。スパに出かけていく途中、あまりに洗練された雰囲気に、間違ってタイに来てしまったのでは？　と思ってしまうかもしれません。


カーライル・ベイではプールサイドに新しくできたイタリアン・レストランや、海を見ながらカジュアルな食事ができるインディゴ・オン・ザ・ビーチ、アジア料理がおいしいイースト、３つのバーで楽しめるフードやドリンクも見逃せません。価格は決して安いものではありませんが、それに見合うだけの贅沢でスタイリッシュなひとときが待っています。

アクセス：V.C. Bird 国際空港（ANU）から車で約1時間。