Rabot Hotel From Hotel Chocolat

ピトン火山の写真ひとつでも見たことがある人なら、セントルシアは大した売り文句も必要ない島だということはご存知でしょう。それと同様に「ホテル・ショコラ（Hotel Chocolat）」は、地元の基準で見ても特別な場所。そもそもこの名前はたとえや掛け言葉でもありません。スフレから少し内陸に入ったこの敷地は数年前、セントルシアの消滅寸前のカカオ産業を蘇らそうと乗り出した2人のイギリス人実業家によって買い取られた土地。彼らが手がけるラボット・エステート・チョコレート（Rabot Estate Chocolate）は、今ではロンドンのボロー・マーケットにショップを構えるほどの繁盛ぶりを見せています。

それにしても、ここで気になるのはもちろんホテルについて。唯一たとえ言葉で呼ばれているのは客室なのでご安心を。“ココア・ポッド（Cocoa Pods）”と呼ばれる客室ロッジはそれぞれ専用の屋外シャワー付きで、どちらかというとコテージのよう。ほとんどのロッジからピトンまたは遠くに広がるカリブ海の美観を拝むことができます。もちろん高級アメニティなしではセントルシアらしさも半減してしまうところ。各ポッドにはちゃんとピロートップのベッド、近代的な電化製品、レン（REN）のバス用品が整っています。

カリブのホテル料理というと、ほんの少し前まではちょっとジョークのオチのようなイメージがありましたが、時代が変われば変化も生まれるもの。かつてこの場所にあったカカオ焙煎工場にちなんで名付けられたホテル内のレストラン「ブカン（Rabot）」は、甘いものにも辛いものにもカカオを取り入れたオリジナルメニューが自慢です。もちろん、ホテル内スパでも、カカオがふんだんに使われていることは言うまでもありません。

【備考】12才以下のお客様はお断わりしております。

【アクセス】へウノラ国際空港から約74キロ、車で約45分。空港送迎サービス（往復US$150）あり。