ザ ペニンシュラ 上海

近い将来、中国の実質的な首都は上海になる。私たちはそう主張してきましたが、もしそれが正しければ、上海にはいろいろな意味で普通でないホテルがもっとたくさんあるべきです。モダンデザインのブティックホテルはもちろん、クラシックなグランドホテルも欠かせません。その点、「ザ・ペニンシュラ 上海（The Peninsula Shanghai）」はこの街のホテルの中でも一歩抜きんでた存在です。ホテルがある外灘地区はクラシックな建築が多いエリアですが、そびえ立つ建物に大理石があしらわれたアールデコ調のロビーがあるこのホテルははるか昔からあって、この先もずっと存続するような風格を感じさせます。


ペニンシュラ上海では外観やロビーと同じように客室でも、リネンの目の細かさや部屋の広さといった数値で測れるものだけでなく、目に見えない雰囲気に気を配っています。このホテルは1世紀にわたる時の流れが蓄積された小宇宙です。歴史的なスタイルがジェットバスやiPodドックといったモダンなテクノロジーと融合して、上海でももっとも人気のホテルとなっています。


ペニンシュラ上海ではリストアされた1934年製のロールスロイス・ファントム、1920年代のパリを彷彿とさせるインテリアで21世紀の最新トリートメントが受けられるスパなど、あちこちで新旧の出会いが楽しめます。レストランはオープンしたとたんに上海でもトップクラスの味、と評判になりました。ペニンシュラ上海はあなたの期待通り、どこにいても瞬時に古き良き時代の気分にひたることができるホテルなのです。