グラッド ホテル ヨイド / GLAD Hotel Yeouido

ソウルのビジネス街兼、国際経済産業の中心地となっている汝矣島（ヨイド）。派手なぐらいに近未来的なこの街並を眺めていると、高層ビルを発明したのはこの人たちだったのか、なんて思わず錯覚してしまっても当然。どこへ目を向けても、輝かしいガラスとスチールの建造物が空高くへと延び、いかにも東アジアな高級ホスピタリティデザインが溢れています。でも、そんな背景があるからこそ。マットな質感の外観が特徴となった「グラッドホテル汝矣島（GLAD Hotel Yeouido）」の個性が、一層と目立つのでしょう。デザインの仕掛人となったのは、ジョー＆カンパニー（Joh & Company）。ホテル館内にも、その外観に似たダークカラーのブロックを利用し、公共空間に温かさを演出しています。

廊下には、公園にありそうなベンチや標識など、屋外的要素があしらわれているだけに、屋内外に統一性を見せたこのデザインはグッドアイデア。一方、客室内に足を踏み入れると、グレーを基調とした、落ち着いた雰囲気の空間が広がります。ミニマルな仕上がりで広さを感じさせる客室空間には、スマートな棚や収納スペースがたっぷり。アルテミデ（Artemide）社の照明も気の利いたディテールです。客室アメニティは、Bluetooth搭載スピーカーや、エスプレッソマシン、LEDフラットテレビに高速無線LANをはじめ、忙しいビジネスピープルを考えた内容。羽根布団とイソップ（Aēsop）社のバスグッズで、忙しい一日の終わりにはじっくりとリラックスできるはず。高層階の客室を選べば、汝矣島のきらめく夜景が一望でき、なんともリュクスな気分。レストラン「グリーツ（Greets）」は、言ってしまえば高級ビュッフェ。でも、銅や大理石のデザイン要素を取り入れたり、ワインや生ビールも飲み放題という内容が、得点となっています。また、作家マーク・トウェインがインスピレーションになったと思われるバー「マーク・T（Mark’ T）」では、ダークなインテリアの落ち着いた空間でシングルモルトをはじめとするお酒が楽しめます。