ION Adventure Hotel

首都レイキャビクからほんの１時間弱。世界遺産ともなっているシンクヴェトリル国立公園の片隅を占める、地衣類と長年不活発な溶岩原が広がる景色の中にあり、その環境はまさに別世界的。そして、ホテル自体も期待に劣りません。主に再利用・再資源化した素材で造られている上、暖房には地熱発電システムを起用していたりと、とってもエコフレンドリー。でも、快適さに関しては妥協なく造られているから、滞在中はうっかりそれも忘れてしまうかもしれません。また、お湯は190°Cの時点で地下から汲み上げられる温泉水だから、外が寒くても、いきなり冷たい水になってしまう、なんてことはありません。

モノクロームが基調となったゲストルームは、ラフなコンクリートの壁と深みのある硬材のフローリングに、流木を使った家具が置かれていたり、この環境に合うスタイルに仕上げられています。最高級の寝具を取り揃え、バスルームも広々としてまるでスパのよう。こんな遠くまで来たら、完璧な居心地の良さを求めて当然でしょう。

レストランでは創作北欧メニューが、スパでは身体のバランスを整えるトリートメントサービスが自慢。滞在中、周辺のパノラミックな景色を一望できる長さ10mの屋外温泉プールで思わず何時間も過ごしたくなってしまうかもしれませんが、できればその景色の中にぜひ自ら飛び込んでみていただきたいもの。このホテルでは、その名前の通り、様々なアドベンチャープログラムが用意されていて、比較的メロウな乗馬や釣りにはじまり、温泉訪問や名物スーパージープ・ツアー、氷河ハイキング、アイス・クライミング、さらにはダイビングまでアレンジ可能。そう、ダイビングです。水は超冷たいけれど、用意してくれるサーマルスーツはなかなか温かいし、そもそも、アメリカ大陸とユーラシア大陸の構造プレートの間に飛び込むチャンスなんて、ここ以外にそうそうありません。ね、気になるでしょう？

【アクセス】レイキャビク中心地から車で約45分。レイキャビクとネシャヴェトリルをつなぐ主要道路435号は毎年10月から4月末まで閉鎖されます。この期間中、多少これよりも時間がかかるますが、ほかのルートがございます。