Ace Hotel Seattle

エース・ホテル・シアトル（Ace Hotel）のスタンダードルームは、共同バスルーム使用になりますのでご注意を。ホテルの客室の半分には、バスルームは付いていません。

もうお分かりでしょうが、このエース・ホテルは、例えば、ソレントホテルとは少し違い、飾り気のないシンプルなホテルです。ホテルのロビーは、ダークな胡桃の木のフロアーと白壁の（BalazsというよりBarbarella）落ち着いたつくりで、ホテルのロビーというよりも、まるで、アートギャラリーのようです。そして、客室も、14フィートの天井と真っ白なレンガの壁で、ギャラリーよりもギャラリーらしい雰囲気になっています。
アートギャラリーのように、全て真っ白な内装にして、建物の欠点を隠し、あたかも素晴らしく見せているだけだという否定的な意見もありますが、Ace Hotelは違います。白塗りのレンガをありのまま見せ、無駄を一切省くことによりスタンダードルームの一泊の宿泊料を７０ドル以下に設定しています。

ホテルは高いものと言う固定観念は捨ててください。ここは太平洋に面したアメリカ北西部の都市シアトルです。決してハリウッドではありません。ここでは株を知り尽くし、株で一儲けした人もアメリカ陸軍で余ったＴシャツを安く買って着るような人たちの都市です。安く泊まりいかにお金を上手に使うかがここシアトルでは“いけてる”人たちの証です。

エリオット・ベイやオリンピック・マウンテン、そしてベルタウンの街が見える部屋で、シェパード・フェイリーの描いたアンドレ・ザ・ジャイアントに見守られながら、眠りにつくかもしれません。共同バスルームは、学生寮の共同バスルームとは違い、大変清潔です。５０ドル足せば、共同でなく、プライベートバスルームを使用することも出来ます。バットマンに出てくるような回転ドアをくぐると、胡桃の木と白ですっきりとまとめられたスペースが広がります。スタルク製の製品などは一切ありませんが、シンプルなアルミ製の洗面台があります。

サービスやアメニティーも無駄を省き、最小限に抑えています。もちろん、ケーブルテレビやインターネットアクセスはありますのでご心配なく。このホテルは、ラグジュアリーを楽しむホテルではなく、ただ、ゆっくり体を休めて、一日中、街をあちこち冒険したいの人のためのホテルなのです。早く寝てしまう人、ひどい時差ぼけの人にはお勧めしません。

ホテルの一階には、地元で有名なCyclops Caféあります。その他にも、色々なバーやカフェがベルタウンにあります。バンクーバーのベルタウンは、シアトルのパイオニア・スクウェアやパイク・プレースのような場所です。ホテルの白壁の本当の意味は、多分、暇な宿泊客をホテルの部屋から追い出し、外で色々楽しんで来いという意味かもしれません。