Cavallo Point Lodge

都会的なユニオンスクエアのホテルから、素朴でのどかなナパ・バレーの宿まで、素敵な宿泊オプションに溢れているサンフランシスコ・ベイエリア。けれど、あの水面きらめく大きな湾は、ある種、サンフランシスコ市内と市外を隔てるお堀のような存在でもあります。ここ「カバロ・ポイント（Cavallo Point）」は、そのギャップを逆手に取って、市内のホテルでは実現できない魅力的な環境を実現しています。

北を向けば、ユーカリの木に囲まれた芝生の丘に、弓を描くように伝統的なポーチ付きの家が並び、南には、手が届きそうなほど迫力あるパノラミックなサンフランシスコのスカイライン。西には見慣れた赤いゴールデンゲート・ブリッジが目に入ります。

ゴールデンゲート国立保養地内のマリン・ヘッドランズと呼ばれるエリアにあるこのロッジ。かつてアメリカ軍士官の寮舎だった家々を丁寧に修復し、６つの客室タイプを揃えた品位ある宿泊施設となりました。屋根裏を利用した、こじんまりとして居心地のいい部屋もあれば、サンルームや暖炉付きの大きな部屋もありますが、どれも気取りなく、歴史を感じさせつつも堅苦しさのないスタイルで仕上げられています。また、もっとモダンなスタイルをお好みなら、丘の上の方に新しく建造されたロッジをリクエストしましょう。古いものと新しいものは、建築的には大きく異なりますが、なぜか施設全体をバランス良くまとめています。

近頃のサンフランシスコは、景色よりも活発なグルメシーンで知られるようになっていますが、カバロ・ポイントではそんな街の個性もきちんと反映させています。館内レストラン「マレー・サークル（Murray Circle）」は、近郊産の旬の食材を盛り込んだ上品なメニューで評判。またここでは、オーガニック食材とスローフード文化を軸にしたクッキングスクールも運営していて、ベイエリア各地からゲストシェフを招いて週数種類のクラスを提供しています。と、ロッジ内だけでも十分楽しい滞在ができるけれど、やっぱりサンフランシスコ市内に憧れるなら、先にも書いたとおり、街は目の前です。

【アクセス】サンフランシスコ中心地から車で約15分。サンフランシスコ国際空港（SFO）から40〜50分。