Eichardt's Private Hotel

「エイチャーズ・プライベート・ホテル（Eichardt's Private Hotel）」は、街がゴールドラッシュに沸いた1860年代の開業で、当時は超高級ホテルとして名を馳せていました。しかし時代のうつろいとともに色褪せ、1999年には安っぽいパブへと落ちぶれてしまっていました。そこへ洪水という大打撃を被ったのです。

しかし「災い転じて福となす」ということわざ通り、災害を境に見事に復活を遂げました。水浸しの建物を復旧し美しく改装したのは、マーティンボロの有名なWharehaukau Lodgeの前身となった農家の娘、ヴィクトリア・ショウ。ホテルのマネージャーに就任したヴィクトリアの個性と、便利なロケーションとがあいまって、心躍るほど美しい小さなホテルが誕生しました。

ホテルの雰囲気は会員制の高級クラブによく似ています。客室はたった5室で全室スイート。価格も、クイーンズタウンを訪れるバックパッカーやスキー狂の若者には手が届きません。室内は暖炉、超大型ベッド、毛皮のじゅうたんなどリッチで快適なインテリアで、目にしみるほどスタイリッシュな装いです。窓に映るワカティプ湖の眺めに、思わずため息が漏れます。クイーンズタウンでは、冬はリマーカブル連峰でのスキー、夏は湖での各種ウォータースポーツが盛んですが、春や秋もさまざまなアクティビティを楽しめます。宿もアクティビティ同様に種類も数も豊富ですが、ラグジュアリーという点で言えばエイチャーズにかなうものはないでしょう。
アクセセウ：クイーンズタウン空港から車で約10分。クライストチャーチ国際空港から車で5〜6時間。