Banyan Tree Mayakoba

バンヤン・ツリー・マヤコバ（Banyan Tree Mayakoba）は、バンヤン・ツリー・グループにとっては一種のチャレンジだったはず。なぜかといえば、その立地の選択があまりにも並外れているからです。メキシコ・ユカタン半島北東部のカリブ海に面したリビエラマヤは、ある程度開発されているとはいえ、お墨付きの高級リゾートではありません。ひっそりとした休日を求める富裕層が最初に目をつける場所ではないのです。そんな場所に、バンヤン・ツリーというアジア発の高級ホテルが進出するというアンバランスさは、業界専門家でなくとも疑問視して当然でしょう。ところが、バンヤン・ツリーにとって立地はまるで問題ではないと言わんばかりの成功を収めています。


メキシコ随一のリゾート、カンクンはもちろん、リビエラマヤの中心であるプラヤ・デル・カルメンでさえ、バンヤン・ツリー・マヤコバの中にいると、はるか遠い場所のように感じられます。ここには、客室であるヴィラとそれを囲む緑の風景しかありません。客室のプールデッキは、生い茂る草木とその間を縫うように流れる水路に面しています。コンテンポラリーデザインにアジアとマヤ文化の特徴をブレンドしたヴィラは、誰が見ても十分と言える内容で、本当に意味で満ち足りた時間を堪能できます。プライベートスペースは室内も屋外も広々としていて、専用というにはあまりにも大きすぎるプールが付いています。


一流のタイ料理レストランを併設、またタイ式スパと世界クラスのゴルフコースもこのホテルの目玉になっています。一方、真っ白な砂浜は目の前にはありませんが、水路をボートで下ればすぐ。ただし、ビーチで昼寝するよりも、ホテルで手配してくれるエコツアーのほうが、ゲストには人気のようです。

アクセス：
カンクン国際空港から車で約45分。