Pietra e Mare

パソコンのモニターから眺めていると、ギリシャの島に佇むホテルはどれも区別し難いもの。典型は真っ白なスタッコの外壁、明るいブルーと白を基調にした部屋、今すぐにでも飛び込みたくなるようなプールを備え、近くにはスクリーンセーバーにしたくなるようなビーチ、といった設定。嬉しいことに、ミコノス島南西の海岸にある全30室のロマンティックな隠れ家的ホテル「ピエトラ・エ・マーレ（Pietra e Mare）」は、肉眼で見てもネットで見るのと同じぐらい素敵です。

カギとなるのはこの立地。ミコノス島のビーチは知る人ぞ知る、というわけではないので、ピエトラ・エ・マーレのプライベート・ビーチはありがたいオプション。ビーチチェアやパラソルがぽつん、ぽつんと並ぶこのビーチに足を下ろすと、わざわざ15分もかけて町に出る必要もないか、と納得してしまうはず。砂浜は素足に柔らかく、異なる色合いの青でまだらになった水面はまさにセルリアン。それがここではあなたとそのほかの宿泊ゲストだけのものとして存在しているのです。

さらにプライベートな空間でその水面に思いを馳せたいなら、客室へ。ピエトラ・エ・マーレの客室はすべてバルコニーまたはテラス付き。クラシックルームやスーペリア・ダブルも十分広々していて、窓の外にはエーゲ海が広がっていますが、リビングルーム付きのスイートならますますまったりできる余裕のある空間が独占できます。中でも魅力的（かつ、極純白）なのはハネムーンスイート。ほとんどがロフトスタイルになっており、特別に大きなテラスが付いています。しかもエーゲ海を見下ろす真っ白なチャペルもあり、雰囲気いっぱい。白いドレスは問題ないですが、色調の取り入れ過ぎにはご注意。明るい青のスーツはやっぱりちょっとやり過ぎです。

【備考】毎年5月〜10月末までの季節営業を行っています。立地的特性から、17才以下のお子様の同伴はお薦めいたしません。

【アクセス】ミコノス島へは飛行機かフェリーですぐ。アテネからの渡航時間は約45分。フェリーならピレウス港から約7.5時間。サントリーニ島からはフェリーで約2時間。