Hotel Habita

メキシコシティの「ホテル・ハビタ（Hotel Habita）」は、ブティックホテル界の都会派クールビューティ。街の一画を占める大型アパート改装した建物は、全体を覆う白いくもりガラスが涼やかな印象です。ガラスの向こうはアパートのバルコニーをつなげた回廊で、通りの喧騒を和らげる緩衝帯の役割を果たしています。建物は、昼間は氷山、夜は巨大な紙ランプのようで、宿泊客の上品な足取りがシルエットとなってガラスに映ります。新しいもの好きならこのホテルにぞっこんになるでしょうが、頭の固い人々には建設途中にしか見えないかもしれません。いずれにしても、重厚な屋敷や邸宅が並ぶ落ち着いたポランコ地区では非常に目立つ存在です。

同様にインテリアにも驚かされます。街を支配するコロニアル様式は影も形もなく、その代わりミニマリズムを貫く真っ白な空間で、北欧のようなクールな雰囲気が漂っています。海を思わせる落ち着いたエメラルドグリーンの回廊は、陽光に白く輝く建物に冷やかなニュアンスを与えています。客室はイームズやヤコブセンの椅子や、ガラスの机などがしつらえてあり、さっぱりしてスタイリッシュな印象です。

このホテルは人間ウォッチングに最適。地元の富裕層や俳優・女優、アーティスト、メディア業界関係者などが頻繁に出入りするので、公共スペースはとてもきらびやかです。屋上のバー「AREA」は街で一番ホットな夜の社交場。美しい眺めとドラマチックなインテリア、テラスにはプールとジャクジーがあります。ロビーにはセルフサービスのマルガリータバーと、クールな雰囲気とアジアのフュージョン料理を同時に楽しめる「AURA」。立地も文句なし。ポランコ地区は街でもっともお洒落なショップやレストランで賑わっています。ただしホテル自体は表通りから外れた静かな一画にあります。

アクセス：ベニートフアレス国際空港から車で約30分。ン国際空港より車で約50分。送迎サービスは2名様まで1台片道57ドル、7名様まで65ドル。