Downtown Mexico

アビタ・グループはこの10年でメキシコに印象的なホテルをいくつもオープンさせてきました。その“帝国”は都市部から郊外、そしてプラヤ・デル・カルメンのようなビーチまでほぼメキシコ全土に広がっています。それだけでなく、ニューヨークの「ホテル・アメリカーノ（Hotel Americano）」のようにメキシコ国外にも進出し始めました。ですが、その拠点でのデザインホテル・ビジネスの手をゆるめたわけではありません。最近オープンしたダウンタウン・メキシコには彼らの目指すものがよく現れています。


「ダウンタウン・メキシコ（Downtown Mexico）」はプラサ・デ・ラ・コンスティテューシオンから歩いてすぐ、メキシコ・シティの中でもホテルが集まっているエリアの中心に建っています。レンガのファサードがある建物は17世紀の邸宅を改修したもの。少し変わって見えるかもしれませんが、ひとたび中に足を踏み入れるとアビタの特徴的なデザインが色濃く支配しているのがわかるでしょう。高い天井や積み重ねられた年月がいい味を出しているディテールはそのままに、現代的ですっきりとしたモダンなデザインホテルそのものの雰囲気を醸し出しています。客室は落ち着いた色合いのタイルが貼られた床や、木のスクリーンなどのリッチな質感で彩られたムーア風のスタイルで仕上げられました。


アビタ・グループには新しいホテルができるたびに訪れる熱心なファンがいますが、ダウンタウン・メキシコのレストランやルーフ・テラス・ラウンジにも彼らがやってくることでしょう。メキシコシティはデザインホテルの熱狂的なファンの新しい巡礼先になるはずです。

アクセス：メキシコシティ国際空港から約11キロ。