Only YOU Boutique Hotel Madrid

重厚な19世紀の宮殿がブティックホテルに生まれ変わりました。古き良き時代の魅力、著名デザイナーの手になるモダンなインテリア、ライブラリーで供されるクラフトカクテルやシャルキュトリー、マドリードの流行の最先端を行くチュエカ地区の中心という羨望の立地など、何一つ欠けているものがないのです。全部消化できたら話を続けましょう。これがオンリー ユー ブティック ホテル（Only YOU Boutique Hotel）です。

タクシードライバーとの間に生じる（「オンリー・ユーへ。」「何ですって？」）という避けがたい珍問答の末に、装飾された正面玄関の前に車が停まった時は、心踊る気分になるでしょう。オンリー ユーは、優雅で超然としていて、新旧が絶妙に組み合わされています。この宮殿はかつて、アルハマ侯爵夫人エルヴィラの邸宅でした。高いアーチや木製の梁、伝統的なアズレジョタイル、大理石の備品、型取りの天井などから成る壮大なコロニアル建築がそれを思い出させてくれます。とはいえ内装は、バルセロナを中心に活躍するラサロ・ロサ＝ビオランが手がけたもの。色彩の面では、この地方の伝統的な青と白のタイルからインスピレーションを得ています。しかし、彼はアンティークは用いず、モジュール式のソファやジョナサン・アドラーの花瓶、チェスターフィールドのアームチェア、未来的な照明を取り入れました。

客室とスイートは街路の音を遮断する防音仕様で、ガチョウの羽毛とシルクの掛布団、レインシャワー、LCD Smart TVs、iphone docksを備えています。プロ仕様のヘアードライヤー、チャーミングなジュエリーボックスなど、ディテールへのこだわりも見逃せません。

階下も同様ですが、特筆すべきは宮殿時代の図書室を使った、博物館のようなカクテル・バー「El Padrino」。古い書物やヴィンテージのポスターに囲まれ、オリーブの壺や黒板に記された特製食前酒などを備えたこのバーは、街に繰り出す前や後にグラスを傾けるにも、まったく絵になるスポットです。

ホテルからは、プラドや市内の主要な観光名所はもちろん、数え切れないほどのバーやブティック、レストランも徒歩圏です。マドリッドの街を歩いて探検すれば、カヴァやチェロスを食べすぎても大丈夫。タクシー運転手との「オンリーユー」をめぐる日常的な珍問答も避けられます。