Dinarobin Beachcomber Golf Resort & Spa

日々の雑事を忘れてどこかに逃げ出したい。そんな気分なら、“住所のないホテル”に出かけるのは悪いアイデアではないでしょう。通りの名も番地も、郵便番号さえないのです。何よりもいいのはこのホテルがインド洋に浮かぶ小島、モーリシャスにあること。白い砂のビーチと生い茂るヤシの木、うっそうとした緑に覆われた山を見ていると、ここが熱帯でないとは思えないほど。「ディナロビン・ホテル・ゴルフ＆スパ - ビーチコマー・モーリシャス（Dinarobin Beachcomber Golf Resort & Spa）」はこんなロケーションにあるホテル。モーリシャスのモルヌ半島にある全室スイート、コロニアルスタイルのリゾートです。


熱帯とは少し違うこの島の環境は完璧です。でもモーリシャスではラグジュアリーホテルがしのぎを削っています。ディナロビン・ホテル・ゴルフ＆スパには４つのレストラン、庭の真ん中にあるスパ、山の裾野のプールが作られました。レストランのうちひとつはドレスアップしていくのにぴったり。他は素足に砂の感触を楽しみながら食事ができます。ボッチェ（イタリアのボーリング）、テニス、セーリング、ダイビングなどのスポーツ設備の充実ぶりはモーリシャスのオリンピック・チームが作れるかと思うほど。「パラディス」は名前の通り、18ホールの楽園のようなゴルフ・コース。近くのモルヌにある姉妹ホテルのゲストも使用できます。でも力加減には注意してください。ちょっと手が滑るとターコイズ・ブルーのインド洋や柔らかい砂の上、ヤシの木陰でボールを探すはめになります。でもグリーンでボールを見失うのに比べても、それほどひどいペナルティではありませんが。


ここにいるといろんなことに挑戦したくなるでしょう。でも絵はがきのような完璧なビーチはモーリシャスの中でも頭ひとつ出ているこのホテルの最大のセールスポイント。ディナロビン・ホテル・ゴルフ＆スパではわらでできたパラソルでそのビーチを間近に眺めることができます。スイートからでもビーチまではそれほど遠くありません。客室はジュニアスイート以上のグレード。全室、水辺に向かっていて、バルコニーかテラスがついています。水に入りたくなるまでたっぷりと水を眺めることができるのです。ビーチに面したスイートなら歩いてビーチに出ることもできますし、何ものにもじゃまされない眺めを堪能できます。シニアスイートはプライベートなアパートメントのよう。マスターベッドルームとわらぶき屋根の上に張り出した、ラタンの家具がある大きなテラス、バスタブにつかってヤシの木がそよぐのが見える広々としたバスルームがあります。優雅な隠れ家のようなこのホテルはしばらく誰にも見つかりたくない、というときにぴったり。住所がないのですから、誰も追いかけてこられません。

アクセス：サー・シウサガル・ラングラーム国際空港より70キロ、車で約1時間15分。