The Marquesa Hotel

マイアミの新名所が騒がれているので忘れがちですが、昔ながらのフロリダの保養地キーウエストは、本土から車で2時間。アメリカ国内の多くの観光地同様、平凡で開発されすぎた側面もありますが、「ザ・マルケサ・ホテル（The Marquesa Hotel）」が建つオールドタウンは、由緒正しいマイアミが残る地元の人々の街です。ヘミングウェイやテネシー・ウイリアムズの愛したキーウエストであり、無味乾燥なリゾート地の一角にある、洗練された古い時代を保つオアシスのような場所です。

活気あるドュヴァル通りから1ブロック入ったフレミング通りにあるこのホテルは、便利な立地でありながら、土産店や、いかにも観光客向けの飲食店などが立ち並ぶ大通りから十分に離れています。ホテル一帯には、別の時代の空気が漂っています。ホテルは、1884年の開業当時の古びた建物から艶やかでエレガントな増築部まで、異なる時代に建てられた4つ建物で構成されています。

客室は爽やかで開放的な造りで、天井ファンと重厚なアンティーク家具が落ち着いた雰囲気を醸します。錬鉄製のベッドが置かれた部屋もあります。贅沢で古風な装飾で、軽快な花柄とトロピカルカラーが安らぎを感じさせます。ただし、設備までタイムスリップしているわけではなく、衣装棚とライティングデスクの隣には、CDプレイヤーとケーブルTVが設置されています。

カフェ「Marquesa」は、おそらくキーウエストで最もエレガントなレストランです。またホテルの周囲の散策もとても楽しめます。ヘミングウェイ・ハウスのほか、ヘミングウェイゆかりのレストラン「Blue Heaven」での朝食などもお勧めです。執筆活動に集中したい人や、サウスビーチの人ごみから逃げ出してきた人には、キーウエストでここ以上にぴったりなホテルはありません。

14歳未満のお子様はお断りしとります。週末の予約は最低２泊が必要です。