Riad Fes

マラケシュは、フランス人をはじめとしたヨーロッパ人にとっては言葉も通じやすく、地理的にも近くて行きやすい旅先として人気です。しかし、モロッコの歴史をじっくり体感したい方には、マラケシュから飛行機で約2時間半のフェズがお奨め。「リヤド・フェズ（Riad Fès）」は、街一番のホテルのひとつです。


古い邸宅を改装したリヤドホテルは、モロッコを代表する宿。日本で言うペンションのようなものです。フランス人オーナーの経営が多いのですが、リヤド・フェズは、建築は言うに及ばず経営もモロッコ人が切り盛りしており、その点ではより地元らしさが出ているかもしれません。インテリアは一般的なリアドホテル以上の仕上がりで、よく計算されていることが分かります。客室数は17室。スイートルームは、リアドにしては大きめですが、一般のホテルのスイートルームに比べると小さいと感じます。一方、リヤドはプライベートな雰囲気とゲストに合わせたサービスを得意としていますが、リヤド・フェズではそれが特に顕著に表れています。


また、リヤドとしては珍しいことに、3つのダイニングルームを持つ正式なレストランを併設しています。リヤドの食事サービスは、わりとぞんざいな感じが否めないものですが、このホテルではそんなことはありません。館内にはこのほかにプール、トルコ式のお風呂「ハマム」（マッサージサービス併設）があり、またフェズ・ロイヤル・ゴルフ・クラブへの送迎サービスも行っています。形式的にはリヤドですが、内容はフルサービスのホテルと変わりません。こんな素敵な宿に泊まらずに大型ホテルに泊まるなんて、もったいないと思いませんか。