Lucknam Park

美しいコッツウォルズ丘陵にある「ラックナム・パーク（Lucknam Park）」は、昔ながらの田舎の邸宅といったホテル。古くからの保養地バースから約10キロのところにあり、500エーカーの土地にこのホテルは建っています。邸宅が建てられたのは1720年、1987年のホテル設立まで住居として使われていました。

この絵のような邸宅は、もし所有していたら、恋人と夢物語を紡いだり、ゆったりとくつろぎたい場所です。もちろん小説家のジェーン・オースティンが推奨したわけではありません。彼女はバースのよさを知らないから小説の執筆が進んだのでしょう。温泉に浸かってくつろいでは、とても書きものは進まないでしょうし、ラックナム・パーク内のビューティ・サロンで最新設備のサービスを受けてリラックスしたり、ClarinsやGuinotのようなボディケア製品でトリートメントを受けたりしていたら、とても新しい小説を書き終える気にもならないでしょう。

もちろん、このホテルには、この地域で有名な温泉よりも素晴らしいものがあります。庭園や邸宅を囲む草地は、田舎にある昔からの邸宅といって想像する通りの風景で、BBCのクルーが撮影に来るような、それは感動的な景色です。馬小屋に何十頭もの馬がいて、ゲストが利用できるようなスタッフのいる乗馬センターがあったら、ここはちょっと乗馬をするには完璧な場所です。そして、素晴らしい偶然ですが、ここにはそれらが整っているのです。

29の客室と13のスイートは、独特の雰囲気があり、アンティークであふれています。大袈裟に豪華というよりは、とても快適ですが、装飾においては控えめな感じはありません。広いスイートには、四柱式寝台があり、中には上がるのに踏み台を必要とするほど高いものがあります。居間は、プロポーズを受けたり、敷地や庭園を眺めるのに最適です。

設備としては、先に述べた乗馬センターをはじめ、ビューティ・スパ、プール、ジム、テニスコート、そして気軽に食事ができると評判の「Pavilion Restaurant」があります。気軽にといっても、ここのメニューやサービスはきっちりとしていますから、おそらくドレスコードがあり、上質の雰囲気があります。このホテルは、料理で言うなら、カジュアルなシェパードパイ（挽肉をマッシュポテトで包んだイギリスのパイ）のような場所ではなく、ヤギのチーズのスフレやシカの腰肉のローストといった上級のホテルなのです。田園のホテルには、邸宅の雰囲気を持ちたいと願うホテルがありますが、そういう意味でいうと、ここは大勢の忠実な召し使いのいる18世紀の豪奢な邸宅なわけですから、まさに理想的です。