Auberge du Jeu de Paume

数少ないフランスの偉大なお屋敷とその敷地の中でも、特に際立った存在であるドメーヌ・ド・シャンティイ。92の客室を備えたオーベルジュ・デュ・ジュ・ド・ポーム（Auberge du Jeu de Paume）はここにあります。ヴェルサイユ宮殿も、シャンティイからインスピレーションを得ている部分があるのです。パリからほんの40km余り、貴族のファンタジーが現実のものになったこの場所では、すべての家具はルイ王朝を感じさせ、美術品コレクションにはラファエロを含み、完璧に手入れの行き届いた敷地はどこまでも続いています。おとぎ話の中にいる気分を盛り上げるような、森の中の曲がりくねった道を通って到着し、エントランスの壮大な石積みのアーチをくぐると、ホテルの見事なファサードが目の前に現れます。仕立ての良いスーツに身を包んだ、非の打ちどころのないほど礼儀正しいドアマンが、あなたを迎えるのは、言うまでもありません。

客室が、豪奢なものから王にふさわしいものという展開なのも、王を含む王家の人々をもてなした歴史を考えれば偶然ではありません。使われている素材は、バスルームにはイタリア産大理石、上質なトワル・ド・ジュイのファブリック、ベルベット張りの堅木のアンティーク調度など、どれも贅を尽くしたもの。フランスのカントリーサイドの内部装飾を、実物よりもパスティーシュで見慣れている私たちには、これは思いがけない貴重な体験です。モチーフはどれも華やかで、シャンデリアは豪奢そのものですが、こうしたクラシックな調度品は適切に取り入れれば、自宅のようなくつろぎ感を与え、田舎の空気のように息苦しさとは無縁なのです。

アクティヴィティは概して貴族的なもの。160エーカーの厩舎と競馬場では、乗馬、ポロ、競馬レースが楽しめます。特に毎年6月には、この競馬場で権威あるディアヌ賞が開催され、貴族的な余暇生活が今も健在であることを証明しています。1898年の開館以来ほぼ同じ展示方法を維持する美術館では、フランスでも屈指の絵画コレクションを所蔵しています。ゴルフのラウンドや自然散策も楽しめ、時にはコンサートも開かれ、レストランでの食事も最高の魅力です。幸いにして、ここでの暮らしで最も辛いことは何時間も続く豪勢な食事を終えること。王様流の暮らしに慣れてしまうと、その魅力を断ち切ってここを去るのは至難の業です。



アクセス方法 :
オーベルジュ・デュ・ジュ・ド・ポーム（Auberge du Jeu de Paume）はパリから52分のところにあります。

予約情報 : オーベルジュ・デュ・ジュ・ド・ポーム（Auberge du Jeu de Paume）では最高のご滞在をお約束するために、お客様からの追加情報が必要となりますので、ご予約の確認はカスタマーサービスを通じてのみ承っております。お気軽にお問い合わせください。料金は一泊428EURより。