The Roundhouse

マンハッタンからハドソン川を北上すること２時間。かつて工業都市として栄えたビーコンは、時代の流れと共に荒廃しましたが、近年また輝きを取り戻しつつある街のひとつ。日々の疲れを癒しにアップステートへ向かうニューヨーカーが増えたことや、元ナビスコの工場を再生した巨大現代美術館「Dia:Beason」の誕生が主な要因でしょう。自然とアートの両方が一度に楽しめるデスティネーションとして一躍脚光を浴びました。「ザ ・ラウンドハウス（The Roundhouse）」もまた、のんびりとした雰囲気に現代アートとユニークなデザインが溶け込んだ、ビーコンらしい一軒です。

ラウンドハウスは古い工場を再生したホテル。フィッシュキル（Fishkill）クリークの脇にあり、小さな滝を流れる水の音が、心地よいBGMのように聞こえてきます。ロックウェル・グループ（Rockwell Group）による画期的なリノベーションのおかげで、モダン且つポストインダストリアルの高級ホテルに生まれ変わりました。剥き出しの天井にミッドセンチュリーの家具が見事にマッチ。広々したシャワーに加えて、スパさながらの独立したバスタブが置いてある客室も。お部屋にコーヒーマシンがあるのも、カフェイン中毒のニューヨーカーにとって嬉しいサービスでしょう。

レストランはミシュラン星付きのシェフ、テレンス・ブレナン（Terrance Brennan）が監修。ファインダイニング、カジュアルなパティオ・グリル（Patio Grill）、暖炉の周りでカクテルを嗜めるラウンジと３つのエリアに分かれています。「Dia:Beacon」へはホテルから歩いてたったの15分。ルイーズ・ブルジョワ、リチャード・セラ、ゲルハルト・リヒターなど、20世紀を代表するアーティストの作品がずらりと並んでいます。マンハッタンに戻ったら、ビーコンの不動産物件を調べたくなる、なんてことも想定の範囲内かもしれません。

The Roundhouseのような比較的小規模のホテルはすぐ満室になる可能性がございます。お探しの部屋が見つからない場合はお問い合わせください。予約のお手伝いをさせていただきます.