Carlton Cannes, a Regent Hotel

Name: カンヌのCarlton Cannes, a Regent Hotel
Address: 58, La Croissette, カンヌ, Provence-Alpes-Côte d'Azur, 06414, FRA
Telephone: +33.(0)4.93.06.40.06
Rating: 17.7

58, La Croissette, カンヌ, フランス

La Croisette and La Pointe-Croisette

338 部屋

伝統的＆エレガント , 活気のある

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1 泊料金（税込）

ミシュランガイドのビューポイント

カールトン・インターコンチネンタル（Carlton Inter-Continental）がフレンチ・リビエラで最も輝かしいホテルであることは、誰もが認めるところでしょう。この巨大な白亜の宮殿は、カンヌの海岸に面したラ・クロワゼット通りを見下ろすようにそびえたっています。日に焼けた細い手足に宝石をまとって朝食に出かけるのが普通のこの街で、ひときわ輝いているのがカールトン・インターコンチネンタルの顧客です。最高のパーティー、最も美しい人々、世界のスターで賑わうこのホテルは、毎年開かれる映画祭では社交の中心地として賑わいますが、特別なイベントがなくてもゴージャスな雰囲気は変わりません。ここは、グレース・ケリーとケーリ・グラントのロマンス映画『泥棒成金』の舞台であり、その撮影の合間にグレースが未来の夫レーニエ皇太子に出会った場所でもあります。コートダジュール唯一の「王室御用達」ホテルであるため、ここで第2のグレースが誕生するかもしれません。

このホテルは、その美しさからは窺い知れない困難をくぐり抜けてきました。第二次世界大戦当時の1944年、迫り来るイタリア軍を前にホテルのスタッフは地下室を掘ってワインを隠したそうです。また口の堅さは有名で、大スターや政財界の大物を含めた宿泊客のプライバシーをかなくなに守ります。一方ホテル自体はある意味不謹慎で、ホテルの左右にあるドーム型の屋根は、妖艶でスキャンダラスな美女、ラ・ベル・オテロの胸をモチーフにしたと言われています。

このホテルの常連客の顔ぶれは、ソフィア・ローレンやコーエン兄弟などさまざまですが、やはり亡きグレース王妃とのゆかりが深いようです。王妃が出演した1950年代の映画の小道具が客室に飾られており、その色あせた、いかにもリビエラ的なベル・エポック風の品々に、王妃の侵しがたい神聖な影がしのばれます。もちろん、そのエレガントな部屋の扉の向こうであなたが何をしようと、あなた（とスタッフ）だけの秘密です。
ところで、どんなに無理難題を言っても、スタッフを驚かせたり困らせたりすることはできません。スタッフはつわもの揃いで、120個のスーツケースを持参した王女様（洋服用に3部屋を予約していた）から、全長100kmの有刺鉄線を注文した紳士（自分の領地にフェンスを張り巡らせようとした）まで、ありとあらゆる顧客に対応してきました。当然、いろいろなものを見聞きしているのでしょうが、決して語ろうとはしません。

半世紀ほど前から人々のナイトライフを観察するのに最適な場所といえば、「Bar Des Celebrities」ではなく「Le Petit Carlton」。ここでは、上流階級の紳士やその代理人が契約書を交わす光景が日常茶飯事になっています。あなたさえその気なら、カクテルを片手に、ロバート・デ・ニーロとおしゃべりしたり、ヴィム・ヴェンダースに台本を投げつけたりすることもできます。また、一体いくら使ったのかを忘れてしまいたい人もどうぞ。ブティックもレストランも、そしてカジノもあるカンヌでは、お金がいくらあっても足りないのですから。