The Boxer Boston

ボストンの、趣あるレンガのタウンハウスが並ぶビーコンヒル地区とレストラン街として知られるノースエンド地区の境界に建つ、1904年に建造されたフラットアイアン型ビル。最近まで「ブルフィンチ・ホテル」が入っていた建物ですが、2013年のリノベーションを経て、気取りないシックな80室のゲストルームを抱える「ザ・ボクサー（The Boxer）」として変身を遂げました。

インテリアは、ニューイングランドのドライな工業的スタイルにビンテージチックな要素をミックスし、レトロな遊び心を感じさせるロフト住宅風。ロビーの天井には1860年代のボストンの地図が施され、フロントデスク周辺では昔ながらの鍵棚やメタルのシャンデリアが目に留まります。モダンなアクセントとちょっと風変わりなディテールをバランス良く取り入れたこの空間。なんだかお洒落な映画のセットに足を踏み入れたような、いい意味でタイムスリップしたような気分にしてくれます。客室ではクールなアースカラーとユニークなメタルアイテムに注目（ビンテージのアコーディオンランプをお見逃しなく）。フルサイズとツインを組み合わせた二段ベッドが置かれた“ボクサー・バンク（Boxer Bunk）ルーム”など、独特な客室オプションがたくさん。さり気なくマリンテイストに仕上がっているのも、ニューイングランドっぽい部分かもしれません。

気さくなアプローチは、味わい深いカクテルとともにロブスター入りマカロニ＆チーズや、クラムチャウダーなど、ボストンならではのメニューを楽しませてくれるレストラン「フィンチ（Finch）」でも同様。一歩外に出れば、それ以外にもバラエティ豊かなレストランやバー、高級ショップが溢れています。しかもTDガーデン屋内競技場はほんの１ブロック先。東海岸の人気NBAチーム、セルティックスの試合を観戦したら、その余韻に浸りながら夢の中へ、なんてこともザ・ボクサーなら間違いなく可能です。