ザ ペニンシュラ バンコク

ただでさえ素晴らしいホテルが、その立地の良さがさらに格を上げる、というケースがたまにありますが、ここ「ザ・ペニンシュラ・バンコク（The Peninsula Bangkok）」もそんなホテルのひとつ。チャオプラヤー川の西岸に位置し、見事な構築デザインのおかげでなんと、川とその向こうに広がる都会のスカイラインが、全370部屋の客室すべてから眺めることができるというから感心。バンコクの賑やかな喧騒からすっと距離を置けるのもポイントです。けれど、このホテルの魅力はもちろんそんな一等地のロケーションだけではありません。潤滑で細やかな、アジアならではの高級感あるサービス精神に溢れているのはもちろん、このペニンシュラでは例えば、アジア8カ国・全25人のアーティストによる近代作品が集められていたり、エレファントライドをはじめとする、さすがのアクティビティのアレンジも可能。

ゲストルームやスイートは、高級チーク材をたっぷり使い、タイ製シルクや陶器をアクセントに取り入れた温かい仕上がり。冷たい印象になりがちな未来的スタイルを避けつつ、広々としたオープンプランの間取りや、空調設備やムード照明、特注キャビネットの中に収められたテレビやステレオシステムといった、見えない部分に施されたスマートなテクノロジーが、はっきりとモダン性を感じさせます。居心地抜群の客室から自分を引きずり出すのに成功したら、ぜひスパへ。ヨーロピアン、東洋式、アーユルヴェーダなど、異なるテクニックをブレンドしたトリートメントを、ジャグジー付きプライベート・トリートメントルームが10数部屋用意された、別棟のコロニアル式の建物の中でお楽しみください。（ちなみにここにはほかに、三段になったメインのスイミングプールと、センスの光るフィットネスセンター内には浅いプランジプールも用意されています。）

3店あるレストランでは、川沿いのトロピカルガーデンで味わう本格タイ料理や、ゴージャスな青磁の皿が目を引く洗練された広東料理に舌鼓。ロビーでは、軽食、ペニンシュラの定番アフタヌーンティー、音楽の生演奏が楽しめ、多目的に利用したくなります。バーも数件あり、プールサイドでは自慢のモヒートならぬ、タイヒートが味わえます。もちろん、ホテルを出れば、市内には食事のオプション豊富。ご存知のとおり、賑やかなナイトライフだって健在です。外に冒険に出かける際は、ぜひホテル専用の緑のトゥクトゥクをご利用ください。もちろん、もう少し快適に移動したければ、ロールスロイスやBMW、ヘリコプター、そして当然ながら、米運搬船を改造したライスバージ船も4隻用意してあります。