New Sheridan

ニュー・シェリダン・ホテルが文字通り新しかった時から随分と時間が経ちました。正確に言えば1895年、コロラドにおいてはルネサンスが始まる前の中世後期にあたるような時代です。そして、それこそが魅力の鍵となっています。テルライドと、ロッキーのもっと大きくて賑わったリゾートタウンとを区別するものが何か知りたければ、歴史的な魅力に富んだホテルから始めるのがいちばん。ニュー・シェリダンは、絵画のように美しいテルライドの中心街のど真ん中に位置し、少し離れたところには山々の頂がそびえているのです。

スイートを合わせても32室だけのニュー・シェリダンは、どこか親密な雰囲気です。デラックスルームは、キングサイズのベッド、あるいはツインとなっており、スイートにはリビングルームがプラス。ラグジュアリーなタッチを求める声に応じて、バスルームを床暖房にしたり、室内で受けられるスパトリートメントやルーフトップのホットタブなどを充実させてきました。もっとも手頃なのは内側に位置し景色が見えない部屋ですが、テルライドは西部山岳地帯でもっともフォトジェニックな町なのですから、眺望にはお金を払う価値があります。

ニュー・シェリダン・バーは、テルライドの町が拓かれた当時から地元の人気を集めてきました。またチョップ・ハウスはコロラドの郷土料理であるドライエイジドビーフのステーキで直球勝負。この町は昔から冬のリゾートとして知られていますが、夏も劣らず魅力的です。つまりニュー・シェリダンは単なるスキー・ロッジをはるかに超えたものなのです。

アクセス：テルライド空港から約10キロ、モントローズ空港から約113キロ。