Grand Hotel de Cala Rossa

コルシカ島は、少なくとも英語圏ではナポレオンの故郷として知られていますが、実際には多くのイギリス人はこの島を地図で見つけることができず、またアメリカ人は安くて壊れやすいスポーツセダンの名前だと思っています。しかしそれは、かえって好都合というもの。旅行通なら、ここはフランス南東部沿岸の島で観光客が比較的少ないということを知っていますし、またフランス人、特にプロヴァンスやコートダジュールに住む人々にとっては、毎年春から夏にかけて押し寄せる観光客から逃れるための最高の隠れ家です。

地中海有数の美しいビーチが広がる島の東部は、いわばコルシカのリビエラで、ここに「グランドホテル・ド・カラ・ロッサ（Grand Hotel de Cala Rossa）」があります。シックなリゾートタウン、ポルトヴェッキオにほど近いこのホテルは、大きな門に守られたグランドホテルらしい佇まいで、小さな入り江に面した白いビーチと松の木立に囲まれています。

白、オーシャンブルー、そしてグリーンで統一されたインテリアはエレガントですが、本場リビエラのホテルほど堅苦しくも派手でもありません。ただしグランドホテルの名にふさわしい充実した施設で、ミシュランの星付き一流レストランやビーチバーはもちろん、屋内の温水プールもあります。またチーク材の開放的なパビリオンが魅力的なスパでは、さまざまなトリートメントを堪能できます。サントロペに匹敵する高級リゾートでありながら、人ごみからもパパラッチからも解放されます。ここはイタリアではなくフランスですが、極上の休日であることに変わりはありません。


備考：毎年1月4日から4月初旬まで休業。


アクセス：
フィガリ・シュド・コルス国際空港からグランドホテル・ド・カラ・ロッサまで車で約40分です。RN 196号線でポルトヴェッキオ方面の標識に従い進みます。ポルトヴェッキオ南入口で、バスティア方面の高速道路に入ります。最初の村（トランテ・ド・ポルトヴェッキオ）で、カラ・ロッサ方面に向かう右側の道を進みます。