Corte della Maestà

Vicolo della Maestà, チヴィタ ディ バーニョレージョ, イタリア
4 部屋
伝統的&エレガント , 静かな
3ミシュランキー · 最上級の滞在
全ての道はローマに通ず、なんて表現もありますが、Uターンしたところで別に誰が引き留めるわけでもありません。町の外に出てしばらく道を行けば、丘の上に中世の村チヴィタ・ディ・バーニョレージョが姿を現します。思わず息を飲むその景観を目にすると、かつてここが“死に行く町”と呼ばれていたなんてちょっと信じられないもの。けれど、自然災害はこんな田園景色さえ襲うもの。1685年に起きた地震で、司教を含め、住民はみんなこの地を去ってしまったのだそう。もちろん、司教の家も神学校もそのまま放ったらかしにされました。

それから数世紀。イタリア人精神科医とその奥様がそこを買い取り、司教の住宅をセカンドホームとして使いつつ、残りを、とってもチャーミングなゲストハウス「コルテ・デッラ・マエスタ(Corte della Maestà)」として変身させました。この名前、簡単に訳すると“陛下の宮廷”という意味だそうで、B&Bにしてはなんだか異常なほど厳かなネーミングですが、足を踏み入れて納得。

ローマからこれだけ近くて便利な場所に、こんなに愛らしいバカンス先があったとは!思わず感嘆の声が聞こえそう。夕方に訪れると、特に感動的。蔦の絡まる玄関口から、重量感あるガラスのランタンの中に点るキャンドルの灯りに導かれて先へ。アーチ型の石の抜け道をくぐった先には、石造りの古い邸宅が。天井にはフレスコ画が描かれ、アンティークの暖炉では温かい火が焚かれています。総客室数はほんの5部屋。丁寧に修復された部屋はどれも、素敵な景色に恵まれていて、オーナー夫妻が集めた美術作品や骨董品で飾られています。ロマンチックな四柱式ベッドと猫足のバスタブがある部屋や、オリジナルのフレスコ画があしらわれた部屋もあれば、19世紀の舞台セットで本当に使われた豪華なヘッドボードが使われた部屋も。旧世界の魅力を上手に保存すべく、テレビやエアコンはありません。が、もちろん夫妻は現代人。敷地内全体に高速WiFiが走っています。

というわけで、巨大なイチジクの木の下で味わう見るからに美味しい朝食や、紫陽花が咲き乱れる色鮮やかな庭園、毎日午後になると用意される焼きたての伝統的ケーキ、例の司教が所有していた古いワイン醸造所で、キャンドルの灯りに包まれて味わう地元産のワインやチーズ・・・写真を撮ったら全てすぐSNSでさらっと自慢しちゃいましょう。気候が許すときは、夜の散歩を楽しむのも、チヴィタ・ディ・バーニョレージョを訪れる醍醐味。石畳のピアッツァの脇にある家族経営のレストランや、村と現代のイタリアをつなぐ長い歩道橋。目を向ける先々に、他にはない魅惑的な景色が広がります。もちろん、どんな天候であれ、コルテ・デッラ・マエスタには、居心地の良いライブラリーや、古いフォルネリスのピアノが置かれたワイン貯蔵庫などもあり、敷地内でゆったりと贅沢な時間を過ごすのにぴったり。館内には特にレストランと言える施設はないけれど、リクエストに応じてディナーも、アペリティーボも、暖炉脇でいただくチーズの盛り合わせなんかも用意してくれます。永遠の都はとりあえず置いておいて、死に行く町ほど訪れてみたいと思うのは、私達だけでしょうか。

ロケーション

Corte della Maestà
Vicolo della Maestà, チヴィタ ディ バーニョレージョ, イタリア

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