Schloss Velden

ここはアルプス山脈に接するオーストリア南部。稜線に囲まれた静かな湖のほとりに佇む、17世紀築の館を再利用した高級ホテルと聞けば、古風なイメージを抱いても不思議ではありません。事実、数百年の歴史を持つリゾートタウン、ベルデン・アム・ヴェルターゼ（Velden am Worthersee）に位置する黄色い館「シュロス・ベルデン（Schloss Velden）」は、「オーストリアのリビエラ」と呼ばれるこの地を1603年から見守り続けています。


鮮やかな黄色の本館に位置する39室の客室は、伝統様式を細部に残しつつ新しいアンティーク調の家具を取り入れた、クラシックとモダンの絶妙なハーモニーが特徴です。一方、本館の裏手に庭に面して控える新館は、本館とは正反対のモダンな低層建築で、庭とその向こうの湖を眺めることができます。


客室は装いも機能も現代的で、ベッド脇のパネルひとつで、照明やテレビ、エアコンの調節のほかカーテンの開閉まで行うことができます。またホテルの力量が問われるバスルームは、広さも設備もまさに高級ホテルのそれ。鏡に薄型テレビが埋め込まれている点は特筆すべきでしょう。


一方、現代のリゾートホテルには充実したスパ兼ウェルネスセンターが必須ですが、併設のスパ「アウリガ（Auriga）」は3,500平方メートル近い広さに十分な設備と環境を整えています。サウナやマッサージなどの基本はもちろん、屋内ゴルフシミュレーター、1週間の睡眠クリニック、そして世界初の屋内スノールーム（フィンランド式サウナにつきものの冷水プールのような効果があります）などの珍しい設備もあります。


アクセス：


クラーゲンフルト空港から車で約25分、リュブリャナ空港（スロベニア）から車で約1時間。列車の場合、フランクフルトから8時間半、ウィーンから4時間半、ザルツブルクから3時間半、ベニスから2時間です。