Su Gologone

遠くまで続くなだらかな丘やワインぶどう園・・・ばかりがイタリアではありません。荒削りな山脈風景が広がるサルデーニャは、トスカーナほど有名ではないかもしれないけれど、緑濃い丘や高台から望むドラマチックな眺めがお好きならぜひ訪れるべき場所です。スプラモンテ山脈を背にする内陸の町オリエーナで見つけたのは、丘のふもとにある「ス・ゴロゴーネ（Su Gologone）」。白壁とタイルの天井が素朴で、まさにイタリア観光の理想像を形にしたような隠れ家的宿です。

サルデーニャの伝統的なインテリアは、どこか懐かしいようで、どこか新鮮。もちろん、サルデーニャ出身の人にとってはストレートに懐かしいだけ、ということになるわけですが。どちらにしても、モダンなデザイン以外にもホテルの雰囲気作りには大切なものがあるのだという話です。客室はスタンダードルームとスイートルーム合わせて全68室ということで、こじんまりした宿というわけでもありませんが、ス・ゴロゴーネにはどこか小さな村のような印象があり、プライベート感もたっぷり。

滞在中、ほかのゲストの姿を見かけるのはプールサイドか、レストランぐらいかもしれません。ちなみにこのホテル内レストランでは、数十年前の創業以来受け継がれてきたレシピで女将さんが作るサルデーニャ名物が味わえます。ね、悪くないでしょう。イタリア本土に慣れた人にとっても、わくわくできる新たな発見になるはずです。

【備考】3月〜10月までの季節営業を行っています。

【アクセス】オルビア・コスタ・スメラルダ空港から車で約１時間半。