The Kensington

ロンドンは、ジョージ王朝時代のタウンハウスを再利用したホテルをはじめ、伝統的なホテルが揃っています。当サイトはもともと、伝統様式のホテルにはあまり興味をそそられませんが、ときには、この街の古い高級ホテルが汲む伝統美に魅せられることもあります。「ザ・ケンジントン・ホテル（The Kensington）」も、当サイトとしては異例の伝統様式のホテル。しかも、伝統とは皮肉なもので、しばしば外国人によって守られ受け継がれますが、このホテルもアイルランドのホテルグループJurysによるプロデュースです。

古い街並みが続くサウス・ケンジントン地区の、オールドブロンプトン・ロードとクロムウェル・ロードに挟まれた一画に位置するこのホテルは、ロイヤル・アルバート・ホールやV＆A博物館、ハイドパークにも近く、ウェストロンドン気質たっぷり。ハロッズやブティックが並ぶブロンプトン・ロードへも徒歩ですぐ。しかし内部は街路の喧騒の届かない静寂の空間で、この大都会ではそれだけで贅沢と言えるかもしれません。

客室数は150室。大きさもレイアウトもさまざまですが、今と昔をほどよく織り交ぜ、目を瞠る豪華さでなくとも非常に快適な居心地です。館内には、各種機器を揃えたフィットネスセンターと、高級バー・レストラン「オーブリー（Town House and K Bar）」があり、サービス面も十分。ゴージャスな見た目を追求する高級ホテルとは対照的に、ここは非日常ではなく日常を暮らせるホテルです。

アクセス：サウス・ケンジントン駅から徒歩6分。ヒースロー空港からパディントン駅までヒースローエクスプレスで15分（片道25ポンド）。空港からホテルまでタクシーをご利用の場合は約45分（約50ポンド）です。