料理旅館 吉田山荘

優雅で落ち着いた旅館といえば、日本の田舎の風景、都心や観光名所から遠く離れた場所をイメージする人が多いのではないでしょうか。しかしながら、市内に隣接した住宅街に位置する京都の吉田山荘は、必ずしもそうでなくてもいいという好例です。

気取らない通りの壮大な門を通り過ぎて、吉田山荘の歴史的な本館に入ると突然荘厳な静謐に包まれます。皇族の別邸として1932年に建てられ、一目見ただけで輝かしい伝統を感じる同宿は、ステンドガラスの窓をはじめとするモダニズムの控えめな薫りも漂っています。本館のすべての客室からは手入れの行き届いた庭を眺められる一方、離れのさつきはよりプライベートな空間で、毎年大文字祭の時期は壮大な山の送り火を堪能することができます。

ほかの旅館同様、吉田山荘での食事は見逃せません。特に繊細な京会席のディナー（複数のコースを用意）は必食です。嬉しいことに、銀閣寺や哲学の道など、市内の名所には徒歩でアクセスできるので、午後は観光を満喫したり、散歩を存分に楽しめます。もし夕食前にお腹が空いたら、レトロモダンカフェ真古館に立ち寄って、伝統的な軽食を味わってみるのもいいでしょう。

注意：通常予約は朝食のみが含まれています。夜の会席料理のご予約はお一人様15,000円からで、ご到着日の前日までにご予約ください。

行き方：吉田山荘は京都駅からタクシーで約20分ほどです。