2024年、ミシュランガイドは、「ミシュランキー」―世界中で最も優れたホテルを示す新しい指標―を発表しました。
「シングル・スレッド・イン」はアメリカ国内でも数少ない3 ミシュランキーの一つ。
今回は、魅力的なホテルのひとつに選ばれたホテルの特別な体験をご紹介します。
カリフォルニアワインの産地にあるヒールズバーグ地区に位置する「シングル・スレッド・イン」。2016年にカイルとカティナのコノートン夫妻が、小さなレストランとホテルをオープンしたことから物語は始まります。
2018年にレストランが二つ星、翌年には三つ星に輝きました。数年後にはヒールズバーグを「静かなローカルタウン」からわざわざ訪れたい目的地の一つに変えた立役者であると評されるまでになりました。
ホテルから少し離れた場所に、コノートン夫妻の約9万7千㎡に及ぶ広大な農園があります。北海道での修業経験のあるカイルが目指すのは、ファーム・トゥ・テーブル(農場から食卓へ)。この農園では多彩な農作物が育てられ、日本料理に影響を受けた彼らの料理の源になっています。
レストランのちょうど真上にホテルがあります。5つの客室の小さなホテルです。
「自宅にゲストを迎えるようなおもてなしを心がけています。私たちがこれまでに築き上げた、シェフや農業従事者、家族のホームなのです」とカイル・コノートンは語ります。
ファーム・トゥ・テーブルを感じられるのはレストランだけではありません。宿泊するゲストは食事以外の場面でも体感することができます。客室には農園から毎日届く花が飾られ、レッドウッドの梁やむき出しのレンガで作られた天井の高い客室をより引き立てます。気持ちの良いルーフトップガーデンでは、朝食をとることもできます。
設備は広々として、ゆとりのある浴槽や床暖房、居心地のよい暖炉などにシンプルながらラグジュアリーさが感じられます。
職人が手掛けるスプーンや土鍋がレストランで使用されていることも有名。それだけではなく、農園で収穫した植物由来のスキンケア製品もアメニティとして用意されています。
その他の素晴らしいスポットは、写真で紹介しましょう。
「シングル・スレッド・イン」の魅力は、滞在中のレストラン予約が保証されるだけではなく、コノートン夫妻の料理を楽しむ機会が提供されることです。
一般的なルームサービスの代わりに、土鍋料理のコース(4品) を提供しています。
コースの内容:小鉢数種、刺身、オーガニックの米を添えた土鍋料理とサイドメニュー、季節のデザート
これには追加料金はかかりません。
「ホテルでの滞在を家の延長だと感じられるようなものにしたいのです。チェックインを不要にしたのもその理由から。朝食、アメニティ、そしてルームサービスもすべて客室料金に含まれているので、ゲストは当家に招かれたお客様のようにくつろいでいただけるのです」とカイルは語ります。
お昼のルームサービスは農園の野菜で作った前菜、地元の牡蠣、チーズ、そしてハムやソーセージ。朝食はアラカルトで提供されます。
ソノマ・スタイルの朝食の一例としては、ローストしたチェリートマトのタルトレット、カボチャの花とネギの黒トリュフオムレツ、味噌のチョリソー、農園トマトとキュウリのサラダがあります。サーモンの杉焼き、だし巻き卵 、柚子胡椒土鍋ご飯、季節野菜のサラダ、ゴマドレッシング添え、みそ汁と新鮮なフルーツの和朝食も食欲をそそります。
農園でピクニックをすることもできます。木製の弁当箱には4種の海鮮、野菜、自家製樽仕込みポン酢で手巻き寿司体験ができるセット、みそ汁・デザートが含まれます。
食事や宿泊体験はもちろん、個人に合わせたアクティビティも用意しています。予約があるとすぐに、専任コンシェルジュチームが準備を始めます。ソノマのブドウ農園に加え、アートギャラリーツアー、チーズテイスティング、フライフィッシング、ヘリコプターツアー、ハイキング、アームストロングウッズの森にもお連れいたします。
ここでしか体験できない旅へ出てみませんか。
ミシュランガイドでシングル・スレッドを予約する→
Top image: © SingleThread Inn — Healdsburg, California