ミシュランガイドは、厳選した飲食店・レストランを紹介する 「ミシュランガイド京都・大阪 2022」を発表しました。
京都21軒、大阪26軒の新規掲載店を含む各207軒、208軒を掲載。サステナブルガストロノミー(持続可能な美食)に真摯に取り組む飲食店・レストランに光を当てる、ミシュラングリーンスターの掲載店も増えています。
ミシュランガイドインターナショナルディレクター グウェンダル・プレネックは次のように述べています。
「世界に誇る日本料理店が数多く存在する京都、ビブグルマンの多さを誇る大阪のセレクションは今年も健在でした。いずれの地域でも、持続可能なガストロノミーを実践し、地球環境の保全に邁進する多くのシェフ・料理人に出会うことができました。素晴らしいレストランやシェフの取り組みをミシュラングリーンスターで紹介し、消費者の意識や行動に働きかけることは大きな喜びです」
京都セレクションのみどころ
三つ星評価は6軒。日本料理の「瓢亭」「菊乃井 本店」は2009年の初版以来、13年連続の三つ星の評価を維持しました。
一つ星8軒、ビブグルマン13軒の新規掲載店が紹介されました。イタリア料理、イノベーティブ、フランス料理から、居酒屋、餃子、ラーメンまで、その料理カテゴリーは多岐にわたっています。
「十五」(蕎麦)は京都で6軒目のミシュラングリーンスターとなりました。コロナをきっかけに昨年から蕎麦畑を始め、循環型農法とフードロス削減に取り組んでいます。かつて廃棄していた蕎麦殻や生ごみを畑の堆肥にして循環させ、栽培した蕎麦の実は蕎麦掻きで供し、フードロスゼロに取り組んでいます。
大阪セレクションのみどころ
「柏屋」(日本料理)は三つ星、ミシュラングリーンスターを維持し、サステナブルガストロノミーの最前線にいることを今年も証明しました。
また、新規二つ星「ぬま田」(天ぷら)は素材をただ揚げるのではなく、一手間、一工夫加え、日本料理で培った感性を生かした独創的な天ぷらを供しています。一つ星は8軒、ビブグルマンは17軒が新たに紹介されています。
「雲鶴」(日本料理)、「HATSU」(イノベーティブ)が新たなミシュラングリーンスターへ。
「雲鶴」は海の天然資源が枯渇していることを危惧し、水産の研究機関と連携して養殖魚の質の向上と普及に努めています。伝統野菜の普及や、農家と連携を図り食文化の継承にも努めています。「HATSU」は料理で自然界を表現し、サステナビリティの大切さを伝えています。農薬や化学肥料不使用の野菜、林業の廃材を燃料とした養殖鰻など持続可能な食材でコース料理を提供。発酵、酢漬け、燻製といった手法も食材のロスを出しません。
京都
三つ星 6軒
二つ星 19軒
一つ星 83軒 ( new 8軒)
ビブグルマン 99 軒 ( new 13軒)
ミシュラングリーンスター 6軒
大阪
三つ星 3軒
二つ星 11軒 ( new 1軒)
一つ星 82軒 ( new 8軒)
ビブグルマン 112 軒 ( new 17軒)
ミシュラングリーンスター 4軒
書籍は10月22日(金)から、全国主要書店で発売いたします。
全セレクションの発表はYouTube で公開
10 月19 日(火)14 時からセレクション発表動画をミシュランガイドアジアYouTube チャンネルでプレミア公開し、全世界に向け日英2 か国語で発信します。